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内容説明
膨大なデータの分析に基づいて意思決定することが、あらゆる業界で進行している。分析力の生かし方は企業によってさまざまだ。分析力を競争優位の武器とする企業もある。そこまではいかなくても、もうすこし分析力を高めてもっとよい結果を出したいと考えている企業もある。金融危機で破綻した投資銀行のように、分析で失敗する企業もある。
前作『分析力を武器とする企業』が最も先端的な企業の事例を対象にしていたのに対して、本書は先端的な事例だけでなく、今まさに分析に取り組み始めたばかりの企業を含めて、どのようにして分析力を高めていくのが賢いアプローチなのかを論じている。
目次
分析力を生かす
第1部 分析力を支える五つの要素―DELTA(データ―これがなければ始まらない エンタープライズ―サイロ化を打破する リーダーシップ―DELTAのカギはここにある ターゲット―分析のツボを探せ アナリスト―希少で貴重なリソースを賢く使う)
第2部 分析力を組織力として維持する三つの秘訣(分析を業務プロセスに組み込む 分析文化を根付かせる 分析環境を継続的に見直す 分析力開発途上企業が直面する四つの課題 分析の究極の目的はよい意思決定である)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬こ
17
自社の事業だけではなく、業界のトレンド、人口構成の変化、経済情勢、顧客の嗜好や価値観の変化など、大きな枠組みで考える。好調なのはどの分野で、何が原動力となっているのか。直感も働かせて新しい胎動を感じとり、次のブレークスルーがどこに現れるかを探るφ(..)2015/08/03
ふくみみ
7
言っていることはもっともだけど実際には利益に結びつけるのが難しい。ヒラの立場ではまず成果をあげることなんだけど実際にデータを集め、実態がわかることと収益に結びつけるまではまだ距離を感じる。で、おそらくもっと簡単に収益があがる部署がきっとあって、そこに分析を投入することが近道なんだよなー。本にもそう書いてあるが、うーん、そっちへ働きかけることからなのかなー。2015/07/31
ireadertj
4
企業におけるデータ分析を駆使できる状態に持っていくための大きなフレームワークを教えてくれた。若干、内容に古さはあるものの、大きな流れは変わっていないと思う。 自身の所属する組織がどのステージにあるのか、そのステージから次のステージにステップアップするためには、どのような方策があるのかを示してくれる。 方策的には、一足飛びに解決してくれるものではないが、一つ一つ積み重ねていけば(但し、立ちはだかる壁に負けずに)進めていけば、分析力を持った組織にはなれると考えられる。以下、アウトプットはコメントに。2019/01/29
もと
1
基礎 2020/02/21
yoschi_s
1
2010年に出版された書籍で,企業がデータ分析を活用する上で重要な5つの要素と,その在り方を紹介している。 現場レベルでデータ解析を活用していくうえではあまり参考にならないが,全社的にデータ分析を根付かせたい,また人材を育成したり,分析基盤を整えたい,というときには割と参考になると思った。2018/03/02