内容説明
街はずれに、寂れた博物館が建っていました。なんの変哲もない建物ですが、その屋根裏部屋には、亀が住んでいるのです。部屋の扉には、クレヨンでこう書かれています。「かめ探偵K」。 かめ探偵Kの仕事は3つ。1つめは 「甲羅干し」。2つめは 「かめ体操」。そして3つめが 「謎解き」。依頼人が持ち込んでくる奇想天外な謎を、かめ探偵Kは甲羅の中で推理していきます。はてさて、どうなることやら……。 SF作家・北野勇作が紡ぐ、どこか懐かしい、でも近未来の小さな小さなおはなし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はま
24
菜摘夏海さんが管理運営する「旧世界座」の屋根裏に住まう亀探偵Kのお話。SFで日常の謎やってみた!って感じかなー?この前読んだ「かめくん」と違って「かめ探偵」が「かめ」である必要が正直わからん(笑)いやもちろん「かめ」抜きで「探偵K」されても違和感たっぷりだけど。世界観とかはっきりさせない所もあるけど、なんかとっても深そう。続編あれば読みたいです。2013/06/28
miroku
21
ゆる~い雰囲気が好き♪2013/01/31
佳乃
20
亀が主人公なんて面白い考えだと思う。子供の読み物としてはいいかもしれない。2013/10/09
えふ
18
お借りした本。 後から後からあふれ出るSF設定。軽い語りとは裏腹にまたその設定が良い感じに世界観に厚みを与えています。良いSFです。2014/11/04
マツユキ
17
旧世界座の屋根裏部屋に下宿しているかめ探偵Kとフユ、大家である「わたし」3人の物語。謎解きではいるんだけど、そこはなんともあやふやな世界。一度滅んでしまった世界の彼らは何でしょう。おなじみの北野勇作さんの世界ですが、今回は切なさよりも、安心感が強かったです。2022/03/18