内容説明
第5回『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作を収録の短編集。どこにでもある「普通」の家族が崩壊するひとつの事件を、視点を変えた一人称連作短編でつづる。等身大の登場人物が感じる、すぐ隣にある怖さをモチーフにした家族ホラー。受賞作「不幸大王がやってくる」ほか書き下ろしの全8編を収録予定。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カピバラ
57
うそやん!というシーンが多くて気持ち悪かった。ナプキンや、吐いたものに黒い文字の紙が混じっていたとことか。とにかく元凶は親父さん・・・とんだクソ野郎でしたね。妹尾さんがめちゃくちゃ怖かった・・・呪いは恐ろしい・・・。2015/10/22
ひみこ@絵本とwankoが大好き♪
38
最初は???が頭の中いっぱいになり、何か不穏な空気に包み込まれ吸収できないもどかしさでイライラする。寝る前に読んだ時には、夢にまで黒いモノが流れてくる感じで目覚めが悪かった。読み進めていくうちに糸が少しずつ解けていくようで、スルスル読めた。この人の他の作品も読んでみたい。2016/11/14
Gemi
31
初読みの作家さん。因みに父親が太宰治の遺体の第1発見者らしい。それだけでなにか天性の物を感じさせる。第1話が『幽』怪談文学賞の短編部門大賞受賞作品の「不幸大王がやってくる」なのだが、これだけ読んでも頭の中に疑問符が浮かぶ。これだけで大賞に選ばれるのだろうか?読み進めていくうちにじわじわと家庭崩壊への足音が忍び寄ってくる。このじわじわと狂っていく過程が楽しいのだが、後半の狂気が少し物足りなく感じた。まぁ物語的にも面白いけど何故か入り込めないままの読了になってしまった。また機会があれば読み返してみよう。2016/09/11
リッツ
25
再読。すっかり忘れていたけどしっかりホラー。そしてホラー大賞受賞作品でした。受賞作品のなんだか分からないけど気持ちの悪さ!続く作品で少しずつ輪郭や謎が明らかになるんだけど、そうなるとかえって安心、ワケの分からないのが一番怖いかも?2014/06/01
ふかborn
24
親の因果が子に報い。劣等感と孤立感を深める女子中学生の家庭内で不可解な出来事が起こり、自らの記憶も怪しくなっていく、というオカルト ミステリの連作短編の序章としては面白い導入部。だけど単発ものとしては誉めちぎる程でもない。徐々に物語の輪郭が露わになる様は気持ちが良いが、由佳里と晃の母(名前が分からん)が言うとおり「考えていたより登場人物が多い」を実感。この親子は霊感があるから突破口になるのかと思えばそうでもなく、最強は恵美おばさんだった。呪いの為に歯を使い果たし、ついに指まで切った妹尾さんは最恐です。2014/12/06
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