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内容説明
病院での受診の際、症状や心配していることをうまく伝えられず、受けた治療に不満を感じた経験を持つ人は多いのではないだろうか。こういう場合医師の側も、患者の期待に応えられなかったことに忸怩たる思いを抱くことになる。医療現場でのトラブルは実は患者と医師のコミュニケーション不全に起因するものが多い。言い換えれば患者と医師の会話がうまくいっていれば、防げる問題も多い。受診するとき心配事を上手に伝えるにはどうしたらよいか、医師は患者の思いをどうやって汲み取ったらよいか、臨床と医学教育の現場に長く身を置いてきた医師が具体的に提言する。【目次】はじめに/1 コミュニケーションの失敗による不幸/2 コミュニケーションギャップの形成/3 異文化に生きる患者と医師/4 患者の世界/5 医師の世界/6 科学的根拠に基づいて行う医療の功罪/7 患者と医師の新たな接点を求めて/おわりに
目次
はじめに
1 コミュニケーションの失敗による不幸
2 コミュニケーションギャップの形成
3 異文化に生きる患者と医師
4 患者の世界
5 医師の世界
6 科学的根拠に基づいて行う医療の功罪
7 患者と医師の新たな接点を求めて
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
里季
59
著者は心臓の専門医であるために、よくわからない例が多かったが、それでも世の中の医師はとかく患者の話を聞かず、患者は上手く自分の症状や心配事を伝えられていない、と自覚しておられる!と喜び勇んで読み始めたのだが・・・。確かにそうだそうだとうなずくところもあったのだが、やはり途中からつらつらと専門用語が並び始め私の脳みそを素通りしてしまうようになり、「ちょ、ちょっと待ってください、せんせ」と話を止めようとすると、途端に忙しいオーラを出して「はい、じゃ、この調子で頑張ってください」と締めくくられてしまった。2016/08/31
太鼓
10
僕は(僕にとって)よい医者もよくない医者も知っていますので興味深く読みました。漫画に出てくるような傲慢な医者の方も本当に存在するんですよねえ。2017/10/01
たろーたん
2
意外と面白かった。医師の文化と患者の文化がバッティングして、ディスコミュニケーションになることが書かれていた。まず医師の文化・枠組みは基本的に生物学と統計学から成っており、個別の患者の問題は置き去りにされてしまう。対して、患者には患者の枠組みがあり、病気になって困ることは身体だけではなく、病気の捉え方は人それぞれだ。具体的に言えば、収入の多さやや仕事の忙しさで病気の捉え方は変わるし、宗教や受けてきた教育などによっても見方が変わる。この文化のバッティングを問題にしていた。(続)2025/06/05
長野県高校図書館クラブ
2
医療現場でのトラブルは患者と医師のコミュニケーション不全によるものが多いのです。患者が心配事を上手に伝えるにはどうしたらよいか。医師は患者の思いをどうやって汲み取ったらよいか。具体的に提言します。「ドアノブ・クエッション」・・初診患者が診察室を出ていく間際にドアの取っ手に手をかけた状況で、深刻な質問を投げかけること。「少し様子をみましょう」・・時間単位・翌日・一週間後・一か月後。腕の良い医師は適切な待ち時間を設定する。どんな処方よりも「時間」が解決する症例も多い。医療の目的は「人間を幸せにすること」です。2016/12/16
Koichiro Minematsu
2
医療の質は本来は治療の結果だろうが、説明責任や患者側のインフォームドチョイスを重要視する医療も質評価である。 コミュニケーション力が双方にとっても医療を左右する!2012/07/01
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