内容説明
自分と同姓同名の人間の死亡記事を見つけた朝、「私」こと大道寺勉(だいどうじつとむ)の運命の歯車は回り始めた。東京で自動車整備工場を営む「私」は、その裏で、近隣の諍いやビジネス上のトラブルを解決して報酬を得る〈始末屋〉をしている。同姓同名の男の死体が発見された海岸に足を延ばした「私」はかつて自分を捨てた母親と再会して……!? 衝撃のラストが胸を打つ傑作ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
43
シリーズものみたいなのに、今作から読んでしまった…。稚拙と稚拙が混ざり合って複雑になった事件だったけど、ラストはどうやって受け止めたら…??2021/08/17
ミスターテリ―(飛雲)
34
初めての作家さん、いかにもハードボイルドにこだわった文章を、これでもか、これでもかと繰り出してくる作者の意気込みに完敗。個人的にはじっくりと読み込む作品が好きであるが、それでも文章が重厚すぎて完読には時間がかかった。いかにも思わせ風な「私」の語り口の好き嫌いで評価が分かれると思うが、一気にはまってしまった。主人公が同姓同名の人間の死亡記事を見つけた朝から物語が始まる。脅迫や誘拐、暴力団絡みのドンパチなど少し盛り込みすぎで、スッキリした最後にはならなかったが、それでもハードボイルドの王道の作品であった。 2020/09/11
ろみ
3
話の発端から展開まで、悪くないんだけど何故違和感があるのかなぁ…と思いつつ読了。微妙。何となく、主人公が巻き込まれるものに対して熱感が感じられないからかも。2012/03/19
烏骨鶏
1
実は再読。ハードカバーで大道寺勉のシリーズを読破したときは、すっかりはまっていたんだけど、あれから幾星霜、未読?と不安になって読んでみた。 ・・・やっぱり読んでた。けど、結末がこれだったっけ~? このシリーズ好きだったので、続きがでないのかと願いすぎたのかな。。カムバック、ベン。 駄犬ケイトは待っているぞ。2022/04/09
こむぎ
0
買ってから五年近く積読していたものをようやく消化。シリーズ三作目だけど、これで終わりなのかな?もし続きが出たら買うかもしれないけど、今回の作品はイマイチだった。特に結末は、ベン自身の選択とはいえ、ちょっと納得いかない。2016/02/29