角川oneテーマ21<br> 海戦からみた日清戦争

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角川oneテーマ21
海戦からみた日清戦争

  • 著者名:戸高一成
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784047102422

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内容説明

軍備において劣勢にあった明治海軍は、大国・清といかに戦ったのか。脱派閥、リストラ、専門家育成など、封建主義を乗り越えた海軍建設の歴史を通して、日本の「近代」に改めて光をあてる。稀少図版・海戦図を収録。

目次

はじめに―海軍史が光をあてる日本の近代
第1章 幕末の海軍建設と近代日本(海戦からみた日本近代;日本海軍の建設;日清両国の対外戦略)
第2章 海軍軍備を整える日清両国(日本海軍拡張計画の始動;内部変革を迫られる清国海軍;日本海軍の人材育成と組織改革)
第3章 激突する日清両海軍(朝鮮半島をめぐる緊張;黄海海戦と威海衛陥落)
終章 戦争終結、そして日露戦争へ

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

May

5
日清戦争を海軍中心に見たもの。海軍にとってはまさかの開戦だった上に、ハードの劣勢を跳ね返すことができたのは、運が良かったからと言うこともできるが、本質的には、欧州の趨勢を見ながら、海防主体の海軍から外洋で戦える海軍への転換を、山本権兵衛を中心に着々と進めていたからで、海軍首脳の先見の明に感心した。一方で、陸海軍、それに国民も、戦訓を生かせず、結果として悲惨な戦争を50年にわたり続けてしまったことは残念でならない。日清戦争をそれぞれ陸戦、政治・社会、海戦から見てきたが、いずれも確かな著作だと思った。2022/11/12

Kikirara Tracks

2
海軍創設の折,戦艦の増強だけでなく人材の育成にも力を入れた幕末期の海軍伝習は,藩閥を超えた挙国体制の元,後に列強に匹敵する海軍力の礎となる。日本海軍のスペックは,その対戦時まで清国海軍に劣っていたが,徹底した組織戦術と訓練によって,何とか勝利を得た。清国における西洋近代化(洋務運動)が国内の様々な事情によって頓挫し,遅れを取った事も日本海軍にとってはツキがあった。「国際社会は戦国乱世」という認識の元に,極東情勢にいち早く対応しようとした,明治政府の偉業と苦難の道のりが,海軍育成の視点から読み取れます。2014/04/29

鐵太郎

1
 日露戦争の事を書いた後、時代をきちっと切り抜くにはその前の戦争を描かなくてはいけない、と考えたのだそうな。たしかに、この時代、この戦争を踏まえなければこのあとの日本はなかった。  そして、この戦いが試行錯誤による過誤の積み重ねによって、かなり危ういものであったことも。  もし清国の国防政策がちょっとでも違うものであったなら、あの戦いはどう決着していたのか分からなかったとか。ふむ。2014/08/07

Germanene

1
近代的組織としての海軍の確立、真珠湾攻撃の前身とも言える世界初の水雷戦隊による敵艦隊の集中攻撃、士官教育とその延長となる兵器運用や産業振興としての軍需等が複合する近代戦・・・。日米戦に至る50年戦争の幕開けとしての日清戦争を、海戦という観点から描く力作。2014/02/03

かど

0
日清日露から太平洋戦争へ連なる「戦争の時代50年」のファーストステップ。明治維新後の国力を考えると、よく開戦に踏み切ったと思います。2014/06/14

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