内容説明
政治家が国家のグランドビジョンを語らないというのであれば、国民みずからが描き、語り、実現に向けて動き出すしかない。
グランドビジョンを知れば経済がわかる。
歴史から読み解く日本経済「復興」のヒント。
目次
第1章 田中角栄が創った日本のグランドビジョン
第2章 「二人の魔物」の登場とバブル経済(三木武夫 福田赳夫 大平正芳 鈴木善幸 ほか)
第3章 政治の混乱とグランドビジョンの喪失(宇野宗佑 海部俊樹 宮沢喜一 細川護煕 ほか)
第4章 小泉改革の功罪とグランドビジョンの変転(小泉純一郎 安倍晋三 福田康夫 麻生太郎 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
4
適当な時期に的確な政策を打てるか?それが問題である。歴代総理において満点と言うべき政治家はおらず、惜しまれつつも亡くなってしまった総理もいる。本当に善政は難しい。2015/07/05
kyhitsuji
3
歴代総理と言っても、田中角栄以降から書かれてます。最初の100頁は田中角栄の話題。95年あたりから経済政策が変になっていく過程は必見。95〜11年までの間、一部の総理を除いて不景気対策とは真逆な政策をやったり、不景気対策と景気対策同時にやったりなど意味不明な事をしたりと散々です。景気が回復しない理由が詳細にわかる内容です。2011/11/16
shellgai
3
わかりやすくて、勉強になった。「歴代総理の」というタイトルだが、日本経済の基礎を作った田中角栄のグランドビジョンと、それに対して財政危機論を唱え始めた鈴木善幸、構造改革路線を進めた中曽根康弘という二人に始まる路線の対立軸を中心にした解説。増税が話題になっている今、読んでおくといい本。いつでも絶対に正しい政策などなく、インフレかデフレか、時期によって変えなければいけないのに構造改革や財政再建という言葉のいいイメージだけに惑わされてしまってるということを実感。2011/09/21
Mitz
3
こんな本を待っていた。田中角栄以降の歴代総理の経済政策に焦点が置かれた本。「グランドビジョンを持て」、そして「インフレ時にはインフレ対策、デフレ時にはデフレ対策を」。この2つの主張が全体を貫いている。豊富なデータと分析は、分かりやすく納得できる。至極もっともな内容なのだが、最近の為政者がそれに反した方針を打ち出すのは、何らかの裏付けがあるのか、それともただの馬鹿なのか…。オススメの一冊です!2011/05/29
Hirobumi Hosoi
2
過去の総理大臣の経済政策についてのレビュー。結局のところマスコミの情報をもとに内閣の経済政策の意味を正確に把握するのは不可能なのかも。漫画好きで漢字が読めない総理でも経済政策は適切だったり、国民的人気を博した総理がバブルを崩壊させ、デフレを長引かせた張本人だったりと。いつも思うのですが、歴史の授業に経済史も加えればこんなにデフレの長引く国にならなくて済むのではないのかなぁ。なんて。2011/10/09
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