白い罪 - 公民権運動はなぜ敗北したか

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白い罪 - 公民権運動はなぜ敗北したか

  • 著者名:シェルビー・スティール/藤永康政
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 径書房(2011/04発売)
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  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784770502094
  • NDC分類:316.853

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内容説明

黒人はいまも人種差別の犠牲者なのか!?アファーマティヴ・アクションは黒人を真に救ったのか!?
『黒い憂鬱』で注目を集めたシェルビー・スティールが戦後民主主義を総括する重要な論点を提示。
公民権運動を敗北へ導いたのは誰か。被差別者である黒人と白人リベラルの共犯関係。アメリカ政治の正統性はどこにある。
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目次

第1部 白い罪悪感の物語(ディレンマ 原理原則への忠義 ほか)
第2部 白い罪悪感の浸透(白人の叛逆者 すべては青年に ほか)
第3部 盲目でいるさまざまな方法(権力の情況依存性 貧乏に罪なし ほか)
第4部 罪からの距離感覚と文化(カウンターカルチャー・エスタブリッシュメント 文化戦争 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

5
15-41著者は人種的アイデンティティや「被害者意識」にこだわり続ける黒人の在り方の批判者の先鋒。わが国の希薄な「黒人像」「人種差別感」を揺るがした。この書の議論の特徴は、白人リベラルの変化を剔抉している。すでに公民権運動の政治的勝利後、黒人コミュニティーはかえって荒廃してしまった。それは「白い罪悪感」に見出すとする。黒人は今も人種差別の犠牲者なのか。アファーマティヴ・アクションは黒人を真に救ったのか…。『黒い憂鬱』で注目を集めたシェルビー・スティールが、戦後民主主義を総括する重要な論点を提示する。2011/07/23

kazewataru

4
あるとき人種主義(白人至上主義)が悪であるとレッテルを貼られ、当時の多くの若い白人がそのレッテルから逃れるため上の世代を糾弾し始めた。それが「白い罪悪感」だ。一方黒人は白人のこの罪悪感を利用してあらゆる優遇措置を要求するようになった。しかし、このような措置は結局黒人を弱者のままにとどめておくことになる。白人はさらにそれを利用して黒人の劣性をそれとなく表出することに成功した。サンデルの正義を読んでもやもやした気持ちになった人にお勧め。彼もまた白い罪悪感の虜になっていることが分かるだろう。2013/06/12

那由田 忠

4
 オバマ大統領誕生前の本。オバマがなぜ黒人問題に言及しないかの謎を解く鍵が得られる。著者がどうオバマを評価するかを知りたい。 米国社会の60年代以降の変化の根源に人種問題の克服(法的公的に黒人差別が悪とされた)を見る。白人至上主義に結びついた旧来の伝統が崩れたと。しかし、白人は黒人の実態を見ようとしたのでなく、自らの罪から逃れたにすぎない。エスニシティやアファーマティブ・アクションの偽善性を鋭く突く。独立宣言の原理原則から離れて「距離感を重視する」左翼を厳しく批判する。非常に興味深い視点だ。2013/05/05

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