内容説明
豆腐小僧とは、かつて江戸で大流行した間抜けな妖怪。豆富小僧が現代に現れての活躍を描いた小説「豆富小僧」と、京極氏によるオリジナル台本「狂言 豆腐小僧」「狂言 新・死に神」などを収録した、貴重な作品集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
242
京極せんせーに依る妖怪とは何かの解説付き小説1篇、狂言のシナリオ3本、落語が1作の大盤振る舞い。豆腐小僧はね、何もできないない子なんですけどね( ¨̮ )。狂言は台詞回しや振り付けなどがどんな風なのかが分からなかったので、脳内で再現できているとは思えないのですけど、適当な節回しが台詞とピタリ合ってね。すらすら読めましたよ。ストーリーはテンプレっぽさを感じましたが、それが良いのでしょうね。落語は四半刻位の演目になるのでしょうか。時代は江戸時代でしたが、当時江戸時代と言ったのかな? 花粉症もあったのかな⁇2023/01/16
gonta19
127
2011/5/3 Amazonより届く。 2018/10/11〜10/12 京極さんの豆腐小僧シリーズ。なんとも憎めない妖怪のお話。狂言にもなったんだ(新作狂言の貴重さは巻末の茂山千之丞氏の文に)。その他落語など、京極さんの多彩な才能が垣間見える。2018/10/12
優希
93
京極作品にしてはライトな印象です。ジュブナイル小説に狂言に落語。どの作品も短めなので、百鬼夜行シリーズなどに比べると物足りないかなと思いきや、これはこれでアリという感じです。豆富小僧は可愛いですし、読みにくいかと気にかかった狂言や落語もスルスル読めました。京極さんが描く落語や狂言はこの作品でしか読めないかもしれませんので、そういう意味でも貴重な作品集と言えますね。2018/03/03
勇波
66
これぞまさしく「妖怪」を語るには読んでおかないといけない本!「妖怪ウォッチ」もいいけどまずは「豆腐小僧」を読んでからにしてみては★2014/11/19
Aya Murakami
61
狐狗狸噺に出てくるケモノ妖怪方の化かしあいが非常に楽しかった。 どんなに知恵を働かしても無いものからは何も取れない…。全話にわたってそんなない物の話が読み取れた感じでした。2018/05/06