内容説明
金閣寺北方の総合病院・第7病棟に、キツネ憑きの発作を起こす老女が入院してきた。それは陰陽師・安倍晴明の伝説に基づく芝居なのか、それとも本物の心霊現象か。一方、一条戻橋の下で現代の陰陽師土御門泰山が殺害! 額には五芒星の形に輝く五本の蝋燭。さらに殺人の連鎖は止まらない。いったい誰が、何のために? ついに親友まで事件に巻き込まれ、英光大学の村野杏美は、魔界都市・京都へ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
76
2011/5/4 Amazonより届く。2016/8/5〜8/7英光大学シリーズ。吉村さんらしい軽いタッチだが、ちょっとお気楽すぎるのでは。まぁ、亡くなってしまったので作品を読めるだけ有難いのだが。2016/08/07
coco夏ko10角
17
歴史ミステリーシリーズ。これでシリーズ全部。最初に読んだ『十三匹の蟹』が時系列では最後だった。今回の事件では陰陽師がからんできて…。真相はまとまりきれてないというか、どこか物足りない。2022/08/07
そのぼん
15
ホラーっぽいミステリーって感じでした。 陰陽師かぁ…。某映画のキャストだった野村萬斎の顔が浮かびました(笑)。2012/05/24
いっちゃん
6
読みやすくて好きだけど、殺された人達の繋がりの薄さ…凝った設定を用意してあるわりには、ちょっとうーんって感じ。2018/04/16
καйυγα
6
タイトルから訝しげな推理小説。中盤までは良い感じな気がしたけど、終盤で拍子抜け。小説全体のお話をすると中途半端な感じだった。陰陽師について地味に掘り下げて説明があるけど、無理に引き寄せ過ぎてて、推理小説としてはなんだか当てつけなイメージ。登場人物の絡みも、深い?浅い?よくわからない!と言うべきであろうか。なぁんかもったいない。吉村氏、次はホラーを読むかな。2014/11/07