内容説明
巨額の資金と、大勢のスタッフや俳優、時間を注ぎ込んで作られる映画。それだけ大きな金、人、時間が動くからには、信じがたいトラブルや悲劇に見舞われることもある。
爆破予告があり上映中止になった「ブラック・サンデー」、戸塚ヨットスクール事件で関係者が逮捕されオクラ入りになった「スパルタの海」、公開直後に監督の妻と子供が殺された「ローズマリーの赤ちゃん」など、映画そのものよりも、そのトラブルが目を引くものも少なくない。
本書は、古今東西の「ワケありな映画」を46本収録。読了後、何気なく観ていた映画の「裏側」が気になる1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はちくま
5
町山智浩さんの「トラウマ映画館」と比べるとメジャーどころも多いので、機会があれば観られるっていうのは、なんとなく安心しますね。最近行ってないけど、また名画座のあの空間に座りたくなった。2014/11/01
ギルヲ
4
上映禁止になった映画ソフト化されない映画トラブルに見舞われた映画の紹介本。有名な話が多いですが、『戦ふ兵隊』『日本暗殺秘録』なんかは存在すら知らなかったし、ポルノ男優ハリー・リームスの悲惨な末路には胸が痛んだ。さいわい、本書刊行当時より鑑賞可能な作品が増えているので、おいおい観ていきたいと思います。2022/03/27
うめうめ
4
知ってる事も多いのだが、今回新たに知ったこともあり、買って正解でしたね。文章も読みやすく映画好きは読んで損無しだと思います。2011/05/15
コリエル
3
様々な曰く付きの映画の紹介本。オクラ入りの映画や、関係者に不幸をもたらした映画など数十作品を4,5ページずつ紹介。短いページでざっと沿革をなぞるだけなので、もし興味を持ったなら実作やより詳細な文献に当たるとよいだろう。それにしても呪いの映画みたいに言われている作品はみんなこじつけだな、と改めて思った。2011/12/30
dice-kn
2
1作品4ページにあらすじとワケありの内容が書かれていて読みやすかったです。映画を観て実際に事件を起こしてしまったというケースについて書かれてましたが、こういうことがあると(その内容を)公開して良いのかということになりますね。個人的には刺激の強いものは影響を受けやすい年齢は鑑賞を制限するのが良いのかなと思っていて、実際そうなってると思います。映画はこれからもっと積極的に見ていきたいです(本書に書かれている映画に限らず・・2022/06/24