拙者は食えん!―サムライ洋食事始―

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拙者は食えん!―サムライ洋食事始―

  • 著者名:熊田忠雄【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 新潮社(2011/10発売)
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  • ISBN:9784103057734

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内容説明

幕末~明治初期、初めて「洋食」に出会ったサムライたち。「ボートル(バター)塗りつけ、油ばかり」、それでも開国のため、ひたすら我慢して食べ、挙句の果ては「いかなる事の報いか。神仏に祈るほかなかりけり」……。日本人と洋食との邂逅がこれほど劇的だったとは! 読み出したら止まらない面白歴史エッセイ!

目次

味の国粋主義者
初期日本人渡欧者の洋食体験―鎖国まで
開国前夜の西洋料理―ペリー主催の饗宴
太平洋を渡った一七〇名
ヨーロッパへ
遣仏使節団(池田使節団)
その後の使節団
各国派遣留学生
初期渡航者たちの味認識

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

89
はじめて洋食を食べたサムライたちの洋食に関する感想やとまどいなどが当時の文献から引用して紹介されている。黒船来航時に招待された幕府側の使節、咸臨丸をはじめとした海外に渡った当時サムライたちは食に対してかなり苦労したようだ。現代でも海外に行くとき日本食をどっさり持ってゆく人がいるので当たり前といえば当たり前。彼らがアメリカに渡るとき持っていた沢庵や味噌はしのニオイで船員たちに特不評だったようだ。食というのはそこに住む人々にとっていかに大切なことなのかが伝わってくる。図書館本2019/04/15

白のヒメ

52
日本が開国し、初めて侍たちが船で海外に渡って苦労した食事事情の記録。確かに野菜と魚と米しか食したことが無かった日本人たちが、初めて豚や牛の肉、牛乳やバターを口にした時の気持ちというのはどういうものだっただろう。とても食えたもんじゃなかったというのは想像できる。コーヒーやビールもしかり。侍たちの口に合わないものが多い中、氷を入れたフルーツのジュースを美味そうに飲んだという話では、こちらの咽喉までなってしまった。とても面白く興味深いエッセイ。2016/09/11

tama

38
結構面白かった まだ日本人のいない幕末のオランダで醤油が売られてたのがびっくり2012/03/01

ユウユウ

36
途中どうしても羅列的になるところが、寝る前読書では睡魔に負けて読めず。泣く泣く返却。しかし今と昔の日本人の味覚はこうも違ったのか。日本食以外は油っぽくて塩気がないというのは印象的だった。2015/06/16

to boy

32
期待ほどではなかったけど、そこそこ面白かった。幕末、欧米に行った侍たちがバターや豚・牛肉の匂いや油に苦戦した様子が手に取るように描かれています。留学している間に洋食に慣れ美味しいとまで言い出す者、最後まで苦戦した者など面白い。小刀と熊手(ナイフとフォーク)も器用に操ってなんとか食事をした侍の姿が目に浮かんできました。2018/02/23

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