内容説明
恋愛・仕事・結婚・子育て、一通りの経験をした30代だからこそ見えてくる不満や不安。満たされていて平和なのに、何かが足りない・・・。隣の芝生は青いだけ? それともーー。現実と葛藤しながら、それぞれの幸せを渇望する4人の女性を主人公に、激しさと切なさを秘めた繊細な女心を鮮やかに描き出す、連作短編集。(講談社文庫)
目次
ドロップス
うたうだけ
フルーツ消しゴム
色づいた光
貝ボタン
砂漠のキャラバン
この薔薇を
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょん
24
毒を感じない優しい本でした✨永井するみさんのお話ってもっと毒々しいものだと思っていたので、なんだか心が洗われました(笑) 連作短編ですがどの話も随所に「わかるわかるわかる」と連呼したくなる。読み終わってホッとした気持ちになれる本でした。2020/06/04
なつ
21
思い返せばちゃんと幸せの中にいるのに、時々感じてしまう焦燥感。どことなく分かる感じがする。どの女性にもほんの少し共感して、なんとなく安堵して、読了。どこかぼんやりしていて、なんにもはっきりしないのに、それでも大丈夫だと思えた。凛としていて、小さな光が見えた。2015/03/31
のの
16
好きな人に好かれると、人はなんだか人生は最強で最高だと思い込んでしまう節がありますね。多分そんなことないんだけどもね。2018/12/25
びっぐすとん
10
108円本。挫折本。父の病院の付き添いの間に読むにも退屈過ぎた。あんまりにも単調で何が描きたいのか・・。永井さん後半面白くなる傾向があるので、いつもならもうちょっと辛抱して読み続けるけど、病院の待ち時間の長さにもうんざりなので、もうギブアップ。2018/09/04
nAoo
9
心理描写がうまいですね。 私は、科子さんのような生き方が好きです。 ホッコリできるお話でした。2013/05/28