内容説明
織田信長の後継者を巡って羽柴秀吉と柴田勝家が火花を散らせた「清州会議」、海軍創設を急ぐために、あえて老中たちの度肝を抜く「200年構想」を語った勝海舟……。歴史の流れを決めた瞬間には、常に「会議」があった。周到な根回しや徹底的な「かき回し」、人々の胸を打つ感動スピーチなどなど、偉人たちは会議を制するためにありとあらゆる手段を駆使した。人間ドラマで日本史を読み解く決定版!
目次
序章 会議を制する者が勝利する
第1章 「根回し」で勝つ(“国譲り”にみる「根回し」の重要性;問答無用の「根回し」をした北条時宗 ほか)
第2章 「かき回し」て制する(「根回し」を逆転して道鏡に勝利した和気清麻呂;最大権力者を突いて「日本」の国名を認めさせる ほか)
第3章 会議で意表をつくテクニック(非常手段に訴えた入鹿暗殺;「ボソボソ」を活用して勝利した平治の乱 ほか)
第4章 三十六計逃げるにしかず(絶体絶命を逃れた秀吉の手口;最悪を想定し、面子を潰しても逃げた信長 ほか)
終章 反面教師―失敗に学ぶ(木曾義仲は会議で敗れた滅亡した;「適応性無意識」をもちいなかった花房助兵衛 ほか)



