朝日新書<br> 消える大学生き残る大学

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朝日新書
消える大学生き残る大学

  • 著者名:木村誠
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 朝日新聞出版(2011/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022733900
  • NDC分類:377.21

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内容説明

存亡の危機にある大学の実態とは? 志望校選びは、ここから始まる! 法人化2期目で、一層の競争原理にさらされる国立大学、生き残り戦略に必死の公立大学、大学生の4分の3を占める私大生の厳しい就職環境、くるくる変わる国の大学行政――。問題点を鋭く追及し、受験生、保護者、高校・大学関係者、企業採用担当者が、どう対処すべきかを説く。大学情報の公開義務化を受け、経営実態を見抜く六つの指標も紹介する。

目次

第1章 短絡的な競争原理にさらされる国立大学
第2章 存在価値が問われる公立大学
第3章 生き残りをかける私立大学
第4章 6年制で分かれた医・歯・薬学部の明暗
第5章 淘汰時代が始まった法科大学院
第6章 大学と企業の断絶―就活の悲喜劇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤枝梅安

30
開示されたデータを基に、大学の今後の動向を考察した1冊。目新しいデータではないし、既に知っている内 容が多かったので、ちょっと拍子抜けした。おまけに、「自分の能力、適正に合う仕事を・・・」(206ペー ジ7行目)のような初歩的な変換ミスがある。大学の財務内容と、卒業生の就職状況という、高校生を持つ親が 知りたい情報が主な内容。私見だが、地方の国公立大学の厳しい現状は国の地方軽視の現われである。政府の迷走、財界の利潤追求などが複合的に教育を歪めている現状にもっと切り込んで欲しかった。2011/08/22

ヴェネツィア

15
表題は多分に「羊頭狗肉」だ。タイトルからは、現状を分析して、将来像を見渡すといったものを期待していたのだが、実際は『消えた大学 生き残った大学』といったところ。ほとんどは公開されているデータと、その結果が示されているだけで、大学の将来像に対する提言もなければ示唆も得られない。そして、あらためて思うことは、文部科学省の怠慢と長期的な展望のなさだ。競争的資金の導入は、地方の国公私立大学を苦境に追い込むばかりか、ただでさえ危機に瀕している日本の基礎研究を根絶やしにするものだ。2012/06/02

壱萬弐仟縁

10
諸星先生の本には確か2020年に1割消えると書いてあったような気がした。アカデミズムの世界ほど、競争がシビアな業界はないだろうか。入る前には偏差値ランク。入ってからは就活で成果を問われる。そこの教員は競争的資金の獲得や過剰ともいえるほどの、個別指導当たり前の手取り足取り指導。上げ膳据え膳教育ともいえるか。県立広島大学は中山間地域再生活動に本腰で注目できる大学(76頁)。慶應のセンター試験撤退は高く評価したい(110頁~)。小論文の出来で大学生の格を決めるのは正しい。三田会で中年転職コネあればいいが・・・。2013/05/08

gonta19

8
2011/4/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。2011/5/6〜5/8昨今の大学を取り巻く諸問題、私立大学の定員割れ、国公立大学の法人化、法科大学院問題、医歯薬系改革、就活などを取り上げて、現状と問題点、改革の方向性などを議論。特に目新しい事柄はないが、問題点などが、わかりやすく書かれており、帯にあるように関係者は読んで損はないだろう。ただ、ここでもやはり、文部科学省などのお役所がどちらかというと足を引っ張っていることが良くわかって、暗澹たる気持ちになる。2011/05/08

ゆーき

3
国立大学の法人化に伴い、トップである学長の満足度が高いのは納得。学部長の不満が多いのは何でなのかな。公立大学においては、法人化してる大学としてない大学があるのを初めて知りました。医学部を持つ大学が法人化してしまうと病院との連携が難しくなるという点について、なるほどなと思いました。2015/03/06

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