内容説明
連続ドラマ「37歳で医者になった僕」の原作! 一患者たった1分の教授回診、咳き込む患者に聴診器すら当てぬ医師、なぜか発言は英語オンリーの会議。脱サラし37歳で医者になった佑太は、そんな大学病院の現状に驚く。曲がったことの大嫌いな医師・瀬戸だけが彼の味方だった。ある日、教授が医療過誤を起こし……。組織に立ち向かう二人の医師の葛藤と友情を描いた、リアルで痛快な医療小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユザキ部長
82
読み終えて、なんも余韻が残らない。なんでしょ?タイトルから青春ものを期待したからか。「中途半端なドクタ-」といった印象。文章も「~た。」とか「~であった。」が続くから?残念本。2017/04/22
ぶんこ
58
咳をしていても聴診器を当てない医者、形だけの教授回診等々 個人的に何度も経験しているので共感する部分も多々ありました。また最近顕著になってきたと感じている専門化。地域の救急医療病院の内科で、消化器の医師がいないからと初診で断られた知人、呼吸器専門医の町の内科医で、長時間続いた激しい嘔吐の患者の話をスルーした医者。こんな状態で家庭医を見つけるのは難しいと痛感しています。ただ、著者の腰がひけたような取り組み姿勢にいささか物足りなさを感じました。2017/06/05
とも
47
全てを鵜呑みにする訳じゃないけど、現代医療の抱える闇の一端が浮き彫りにされてる内容でした。患者も人間であるのと同時に医者も人間。 軽いタッチで書かれていたので読みやすかった反面物足りなさも感じた一冊でした。2017/04/03
choco
45
あースッキリ。面白かった。そうだ!そうだ!そんな組織から早く抜け出してしまえ!と、医療従事者のわたしはチョット残酷かもしれないが、教授のその後を追ってみて欲しかったかな。…人間性疑う医者の顔を…思い浮かべた。笑2015/07/18
チアモン
43
大学病院とは本当に色々な先生がいるんだ。でも、形だけの教授回診は全く意味がないと思う。それに付き合わされる研修医もたまったもんじゃないな。2018/02/14