内容説明
伝説のプロレスラーを父に持つ、16歳の玄。亡き父の遺志を受け継ぐ彼は、歩兵を一手ずつ進め「と金」とするような、そんな不器用な戦い方だけを頼りに格闘の世界に身を投じる! 第1回メガミノベル大賞審査を紛糾させた問題作、ついに登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タカユキ
3
……えーと、何これ餓狼伝?そんな感じの格闘小説。いやーすんげー熱苦しいというか男臭いというか。脳内では完全に板垣絵で再生されてました。いやホントなんでメガミ文庫よ?他のどのレーベルで出せたかと聞かれればガガガくらいしか浮かばないけどさ。今どきこんなのを書く奴がいたのかとある意味感心しましたね。今後の活躍に期待かなー。まぁメガミ文庫というのが一番のネックだが。2011/04/14
サケ太
2
再読。前に読んだのは、もう三年前か。今読んでも、熱い。熱すぎる物語。当時としても、今でも異色の格闘系ラノベ。才能のない主人公がプロレスラーだった父親、銀に成るべく闘い続ける。相手の攻撃を受けながら、進み、反撃する不器用な闘い方に手に汗握る。ヒロインもかなりの変態。内容としては、汗臭く、男臭い、文章はかためで、売れる作品からは大きく外れたテーマの異色作。異色だけども面白かった。2014/04/06
蒼色
2
ラノベでは希少な異能無しの血と汗と執念の本格派格闘技小説。夢枕獏のDNAを正しく受け継いだ作風ではあるのだけどバイオレンスな趣は皆無に等しく、また登場人物たちがストイックに己の信奉する「強さ」を追求する求道者として描かれているので読後感は不思議とさわやか……だった様に錯覚した。 しかし、一応、雪はヒロインポジションだったのか……言われてみればその通りなんだけど読んでる間はなんか全然そんな風に見てなかったよ(笑)。2011/04/03
nyapoona
2
ラノベで夢枕獏をやりやがった!清清しいほどの徹頭徹尾格闘小説です。ムサ苦しい表紙とは裏腹に、中身は意外とさわやかな青春もの(だが汗くさい)。読んだ後、「なんか、すごい」と呻くこと必至の一冊。2011/03/31
radish
1
これで「メガミ文庫」に殴りこんだ作者と「メガミ文庫」で商品化した編集は蛮勇と言うほか無い。期待を裏切り面白かったのがまた憎い。次は無いかも知れないがどこかで活躍して欲しい。2012/09/24




