中公新書<br> 国会議員の仕事 職業としての政治

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中公新書
国会議員の仕事 職業としての政治

  • ISBN:9784121021014

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内容説明

国会議員の仕事とはどのようなものだろうか。言うまでもなく、国会議員は私たち有権者が選挙で投票することによって存在している。では、私たちは彼らに何を期待し、何を託しているのだろうか。そこに齟齬はないか。本書は二人の現役国会議員が、その来歴と行動を具体的に記すことにより、政治家の仕事とは何か、そして、混迷する現代日本を変えていくために何が必要かを明らかにする試みである。

目次

1 国会議員になるまで(林芳正?1995
津村啓介?2003)
2 国会議員の仕事と生活(林芳正1995?2006
津村啓介2003?2006)
3 小泉政権から政権交代へ(林芳正2006?2009
津村啓介2006?2009)
4 政権交代後の一年(林芳正2009?
津村啓介2009?)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

43
自民党の二世議員と民主党の公募候補が議員を目指した理由から議員の心構えまでを綴る一冊。刊行は民主党が政権与党にあった2011年。自民の林氏は民主が未熟なことを的確に指摘します。「現状を変えたいのなら、それまでの経緯を含めて現状を十分理解する必要がある」「自分の担当のことを身体で覚えていなかったら、『応用問題』に対応できない」「政治家の理念を実現するには官僚も巻き込んだチームが必要で、単なる政治家主導では無理」。政権交代が仮に大連立を経たうえなら民主党政権も後世の評価に耐ええたのではないかと夢想しました。2019/12/23

tellme0112

11
選挙終わって読むといろいろと思うところがある。社民党、共産党の議員さんにも書かせたらおもしろかったろうに。女性議員の視点もほしい。全然見えてる景色が違うだろうな。二大政党制がもてはやされた頃。小選挙区制弊害を自民党が語る。小選挙区制度を悪用するな、と。現在のヤバさを思う。政党助成金について、サラリーマン家庭からの出馬するには、ありがたかったというのも印象的。この方は今回は希望から、比例復活当選。文章は魅力的だが、これが総選挙に役立つ本か?と聞かれたら、答えはノー。2017/10/23

ともふく

8
これはなかなか面白い。国会議員の独白により、その仕事の実情、苦労ややり甲斐が明らかにされていく。特に政権交代を果たした民主党議員の体験記からは、日本の官僚の優秀な点と、それ故に部分最適に陥りがちだという問題点がよく伝わった。僕らは政治に対して何かと文句をつけるけれど、政治を行うということはどういうことかもっと知らなければいけない。そして、多くの人が政治家になりたいと望み、本当に優秀な人が選ばれ、安心して仕事ができる選挙制度が日本をよくするために必要かもしれない。著者である二人の政治家に感謝。2016/07/05

鬼山とんぼ

6
10年前の民主党政権時代に纏められた与野党の中堅・若手代表格議員による回顧・現場報告。あまり知られていない「国会議員」の日常や仕事内容が具体的に書かれていて参考になる。特に林氏は大学の同期生であり、応援する気持ちもあったので、楽しく読めた。それにしても小泉さんは口先だけで何もやらなかったんだねえ。同郷ながら林さんと安倍さんが仲が悪いのは、こんな形で第一期政権の裏話を暴露されたこともあるのだろうな。外務大臣として温暖化や対中問題の重責を担うことになったが、準備運動はできているのでいい仕事をしてくれると思う。2021/11/02

Sumiyuki

6
大局観のある政治家。「黒ペン」は官僚、「赤ペン」は政治家であるとする、津村氏。民主党政権時の混乱具合が伝わってきた。当時の反省は活かされているのか。小沢一郎はダークなイメージが強いが、先を読む力が頭抜けている。林氏、津村氏ともに賢い。特に林氏の聡明さ。2017/07/07

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