集英社文庫<br> 疑惑 裁判員裁判(鶴見京介弁護士シリーズ)

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集英社文庫
疑惑 裁判員裁判(鶴見京介弁護士シリーズ)

  • 著者名:小杉健治【著】
  • 価格 ¥555(本体¥505)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087466768

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内容説明

被告人保窪耕平52歳。保険金詐欺目的で妻を殺した容疑がかかる。前妻の死亡時にも保険金を受け取り、疑われた過去があった。弁護士の鶴見は、保窪が何かを隠していると感じる。一方、裁判員の鳴沢は、目を合わせた時の保窪の奇妙な反応が気になり……。“疑惑”に囚われた裁判員と検察、犯行を否認する被告。やがて哀しくも尊い絆が明らかに――。真実を求め闘う法廷ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Rin

51
鶴見弁護士の登場する裁判員裁判。今までとは異なり限られた期間で、そして一般市民が関わることの難しさや先入観の恐ろしさ。この制度の良いところだけでなく、問題点もしっかりと描かれている。都合が良すぎかも?という部分もあるけれど、小杉作品らしい家族愛が根底にしっかりとある。そして弁護士、検察官、裁判員それぞれの立場での事件への考えや向き合いかたが分かりやすい。今作は特に裁判では過去の事件に囚われず、今現在の事件についてのみ判断する、その難しさを痛感。感情を割りきり先入観を捨てること。分かっていても難しいですね。2016/10/10

よんよん

32
弁護士鶴見京介シリーズ。保険金詐欺を目的に妻を殺害した容疑で逮捕送検された保窪の弁護を引き受ける。過去に妻を二人無くしており、それぞれ保険金を受け取っている。今度も保険金目的の殺害であろうと誰もが考えており、無罪を主張するのはかなり困難と思われた。突破口になったのは裁判員に選ばれた鳴沢と被告人の奇妙な反応だった。親子の絆、縁について出来過ぎだがそこは小説。読んで楽しめる。2020/09/06

RED FOX

12
ストーリーもドラマティックですが、裁判員裁判自体が一番興味深いです。当事者だったらどれだけ悩む事か・・・。2014/12/19

ひつじ

9
なかなか奥の深い話だった。やはり、いろんな話題がもりこまれているが、どれもまたまたさらっとかわし、本来の題名に焦点をあてた書き方。くどいくらいの説明も、登場人物になりきれば理由がわかる。うん、あれだ、だんだんクセになってきたかも?2014/10/25

鈴子

8
被告人は過去に同様の事件で妻を亡くし保険金を受け取っている。今回が3度目となると疑ぐりたくもなる。裁判員制度の裁判員同様、読者にも真実はわからず、判断に迷う。そこに裁判員として登場する男性がまさかのまさかで。まぁそのあたりは深く突っ込まず、よく考えられてるなぁと思いました。2018/06/19

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