内容説明
大哲学者たちが考えたことを信用できるでしょうか? いつもはあまり信用されないツチヤ教授が挑戦的にこう問いかけた。不信感を抱く学生を前にして、プラトンやデカルトなどに代表される哲学史に輝く深遠な学説に、誰にでもわかりやすい言葉で鋭く切り込み、哲学の初心者たちと共に一から考えた渾身の講義。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
106
哲学(解説)関連の本では多くの哲人がご登場されるので、途中から収集がつかなくなることが多々ありますが、本書は比較的少ない哲人のご登場で済むので、最後まで混乱せずに済みました。個人的にはプラトンとウィトゲンシュタインの2人が本書のメインのように感じられました。著者の逆説的な切り口には今までもやもやしていたことがだいぶ晴れてきました。哲学を理解するためには、押してダメなら引いてみろ的なアプローチも理解を進める上で有効なのかもしれないと思いました。また「論考」については著者以外の解釈も知りたいと思いました。2016/06/14
へくとぱすかる
40
♪ツ、ツ、ツチヤの哲学書……と書いても、わかるのは関西の人だけだろうなぁ(笑) 昨日読んだ「あたらしい哲学入門」の姉妹編、というより、この本をかみくだいたのが、「入門」の方だったことが、読み終わってようやく判明。易しい言葉でわかりやすく、一歩ずつ語っているが、その中身は決して安易に濁った茶ではない。過去の哲学をなぎたおし、困難な哲学的問題を、無意味と看破していく。むしろそれが哲学の役目と考える「恐ろしい」本である。何と、その哲学的問題を生んでいるのは、哲学者でなく、他ならぬわれわれだとということ。2014/11/30
10$の恋
29
今、人生に悩んだり迷ったりしている人にもオススメ(余計に混乱?笑)。いつも脱線とか失敗談で楽しませてくれている我がツチヤ大先生、この本はいつもの「めっちゃ愉快🤣」じゃなくて、「これが哲学か😃」みたいな。元哲学教授の本領発揮やね。『哲学ってなんぞや?』て思ってたアホな私にも分かり易かったよ。そもそも、東大法学部在籍の時にハイデガーって哲学者の論ずる「存在と時間」に興味を得て哲学の道に進んだんやて。世界の歴史的著名な哲学者達の考え方も知れた。大学講義のダイジェスト版、やっぱ土屋賢二氏は"大先生"やな😁2024/07/28
ちさと
28
疑って疑って疑いぬくことが大切という土屋先生の哲学。本書ではヴィトゲンシュタインやプラトンなど、歴史上の哲学者の思想と解釈を疑っていきます。哲学者の難解な言葉はそれだけで深遠だと思ってしまうふしがあるけど、よくよく考えてみればそうでもないと分かるものがある。はっとする読書でした。ただ「あたらしい哲学入門」の説明の方がひとつひとつ丁寧で分かりやすい。内容も似通っている部分が多いのでどちらも未読ならあたらしい方がお薦め。2018/12/06
魚京童!
18
哲学で、哲学が無意味なことがわかりました。2013/11/30
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