内容説明
重いうつを病む夏目孝則(なつめたかのり)に、深夜、ある女性から電話がかかってきた。親友の今村の、自死の報(しら)せだった。今村が自分宛てに遺したノートを読むうち、切れ切れの過去の記憶が甦(よみがえ)る。ナツタカは彼のために「誰も傷つけない復讐」を決意した。巧みな展開、丁寧な描写で「生き続ける」ことの意味を問う、渾身の小説。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちんもくん
1
正直単なる暇つぶしで読み始めて驚いた。面白すぎる。 熱量のある今村のキャラクターにぐいぐい引っ張られて一気に読んでしまった。 主人公がうつ病の小説でこんなに熱くなれるの、他にないですよ。2016/08/16
ochazukemask
1
重いうつ病を抱えた主人公に飛び込んだ親友の自殺の報せ。 互いにうつ病にかかり治療を通じて知り合った二人だが、それ以前の人生について全く知らず、彼が遺したノートを読み、主人公の知らない友人の姿が文章から蘇ってくる。 そこに書きつづられているのは過去の苦悩や波乱、挫折、無念、諦め。 そして彼は静謐な最期を迎えたことが分かる。 遺稿を読むことで徐々に立ち直り、「誰も傷つけない復讐」を決意する主人公。 2013/04/12
外枠発走
1
簡単に言うと、私小説です。著者自身、この病気に掛かりやすいと言われる、こだわりの強い性格で、本作品もなかなか奥深く、とても闘病中に上梓したとは信じられません(*_*)当然、題名と内容はリンクしているのですが、私的には、うつ病そのものと結び付けてしまいました。担当医の話やその他関連資料から、うつ病というのは、脳の動きが悪くなり、まるで昼寝(休息)をしているようなものだと感じました。ただ、その期間というのは、長い人生を振り返る時、必要だったと思うはずで、まさに気高き昼寝だと思いました。 2012/03/02
源太郎
0
だいぶ前に読み終わった。 うつ病? よくわからないけれど、病気の人が主人公だった。 それなりに面白かったし、ラストでは「おお、そうだったのか」と若干驚いた覚えもあったけれど、詳しい感想は忘れてしまったよ。 2011/04/17
Q_P_
0
鬱病の主人公が、療養中に知り合った鬱病の友人の人生を、友人自身が書いた小説や日記で知っていく。 よく分からない。もう一度読みなおせば、少しは理解が深まるかもしれないが、もう一度読みたいとは思えない。2012/06/28
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