だいわ文庫<br> 孤独と不安のレッスン

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だいわ文庫
孤独と不安のレッスン

  • 著者名:鴻上尚史
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 大和書房(2013/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784479303251

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内容説明

「ニセモノの孤独」と「後ろ向きの不安」は人生を破壊し、「本物の孤独」と「前向きな不安」は人生を広げてくれる。つらくなったら、誰かに何かをあげる、あなたを支えるものを作る―人気演出家が綴る「ひとり」を生きるための練習帳。

目次

「ニセモノの孤独」を知る
「本当の孤独」を知る
恥ずかしくない孤独を体験してみる
「本当の孤独」を生きると新しいネットワークが見つかる
自分との対話の仕方を知る
それでも「一人はみじめ」と思ってしまう理由
孤独を選ぶメリット
100点を目指すのではなく、67点の人生を認めること
耐えられない不安の時は
「考えること」と「悩むこと」を区別する〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

101
演出家の著者が孤独と不安についてレッスンという形で書いている。孤独や不安のレッスンというとたちまち孤独がなくなり不安も解消されることを想像してしまう。しかし孤独や不安というものは個人にしか存在しないものではないか。絶対的な孤独や不安などというものはないのだ。この本ではむしろそれらを感じたときにどう対応するかあるいはじたばたせずやり過ごすかに重点を置いていたと思う。「認知行動療法」というのがある。まずは今の自分を見つめ認めることから始める。それを思い出した。根拠のない不安やニセモノの孤独に気づくことが大事。2017/07/20

ヒロミ

83
恐るべき名著。久しぶりに本を読んで本気で泣いた。哲学的でどこか淡々と詩的。孤独には「ニセモノの孤独」と「本物の孤独」があり一人になってもいい勇気さえあれば本物の孤独に触れることができるということ。孤独の価値を説いた本とも言える。人間はいくら傷ついても死なない、という文章には心が揺さぶられた。近年デジタルデトックスや断捨離やミニマリストが流行っているが、みんな何かを「棄て去る」行動だ。誰もが孤独に飢えているのだろうか。最後の一文が素晴らしい。「大切なことはたったひとつ。どんなことがあっても死なないように」2016/02/23

ヒロミ

71
再読。やはり心に痛い。私自身まだ孤独と不安のレッスンの道半ばだからだろうか。気がつくとニセモノの孤独に逃げ込みたくなる自分がいる。「自信がなかろうがあろうがやりたいことがあるならやるべし」というのが沁みた。無理に自信なんて持つ必要なかったのだ。少し気持ちがラクになりました。2016/10/11

ムーミン

62
職場の若い先生が悩み苦しんでいる中で出会ってよかったと教えてくれた一冊。生徒も先生も生きづらくなっている今の世の中で、実際に自分の心に向き合っている人、それに寄り添おうとしている人には、随分わかりやすく言葉がしみ通ってくる気がしました。2020/01/13

西

55
いつからか不安にばかりフォーカスを当てて考えるようになっていた。いや、考えているのではなく、悩んでいるだけ。前向きな不安ではなく、後ろ向きな不安に振り回される思考の癖がついていた。不安をなくすことは出来ない事を受け入れられれば、それ以上悩んでも仕方ないことに気付ける。100点の人生なんてありえないこと、絶対の保証なんてありえないこと、視野がせまくなるとそんなことすらわからなくなってしまう。鴻上さんはNLPを学んだことがあるのかな。 つらくなったら誰かに何かをあげる、というのは実践したいと思う。2017/04/09

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