蒼ざめた礼服

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蒼ざめた礼服

  • 著者名:松本清張【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 新潮社(2013/02発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101109268

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内容説明

大学卒業から四年。就職難で仕方なく入った会社の仕事に男は気が乗らない。だが、古本屋でふと手にした雑誌をきっかけに、政財界の裏で活動する柿坂経済研究所に入るや、持ち前の好奇心を発揮し始めた。しかし、独自に探っていた謎に、国会でも注目の特殊潜水艦の建造計画が絡んで、殺人事件まで相次ぎ……。国防問題と巨大軍需産業の闇を背景に描かれた白熱の社会派ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きょちょ

23
松本清張の長編は、出だしから興味をそそられる作品が多い。 それが最後まで続くかどうかで私の満足度に差が出る。 700ページ以上の作品で、650ページくらいまで謎が増える一方の作品。 もともとは、なぜそんな古い雑誌の争奪戦が繰り広げられるのかだったが、雑誌のどこが問題なのか、柿坂経済研究所の目的は何か、研究所の1人1人の得体の知れなさ、3人の怪死の真相、潜水艦製造とどう関わるのか、など謎が尽きない。 本作は納得のいく締めくくりで、著者の最大の目的は当時の国家権力に対する批判であった。 ★★★★2019/03/31

RED FOX

17
「うちの女の子は半分くらいしかいません。あとは新橋の芸者さんです。着物の人はみんな」偶々買った古雑誌を巡り謎の死が続発。60年代のコピー代高い。国会質疑が端的でレベル高い。個人情報こんなに緩かったか。面白かった。2023/12/24

来訪者

8
仕事が妙に忙しかったので時間かかりましたが読み応え有りました(若干疲れましたが)。淡々と進みその時代の匂い、喫茶店のコーヒーの香りが感じられる構成は好きです。昭和33年という事で通貨の価値がいまいち分からないのが残念と言えば残念かも。2012/05/21

パカゲニー

5
松本清張さんの昭和36年から37年までの週刊誌連載小説の文庫化。舞台は昭和30年代、新型潜水艦の購入を巡る官民の闇の動きを主人公の片山が探っていく。 当時の風潮が伺えキャバレーなどの雰囲気は、黒革の手帳を彷彿させられる。ページの多さを感じず楽しめました。2022/11/18

一乗寺隼人

4
清張の政治家が絡む話は、たまに物凄い面白いスパイものだったりするのがあるが、今回はまさにそれ。スパイもの+推理小説な感じで、大満足。2017/05/25

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