内容説明
タイ訪問を機に執筆され、選考委員に絶賛された川端賞受賞作「トモスイ」ほか、アジア十カ国との交流から生まれた十篇を収める。台湾の小さな島から上海の路地裏へ、そしてモンゴルの荒野、インドネシアの密林まで。それぞれの土地に息づく瑞々しい匂いとやるせない思いを吸い込み、記憶の中の熱をはこぶ、アジアの物語たち。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
498
旅先で偶然見つけたこの短編集。背表紙の「年下の、男の匂いのしないユヒラさん」という惹句に惹かれて。「年下」というワードには一も二もないのだ(笑)さて表題作、正直二度読みが必要だった。船上の男女が「あるモノ」を吸いあうさまが読者に極上のエロスを進呈する。そもそも「吸う」という行為がエロそのものだものね。うっとりと目を閉じつつ読むのが正解。アジア各地でインスパイアされた作品群、各土地の空気感を知るとなお良い。2022/09/15
キムチ
48
読み始めはシュワ~っと走れたが、中盤越えて、何やら私の脳内に毒ガスが湧き出した。エロいならそれでいきゃいいと思うのに、何を思うのか高樹流の論理展開で理論武装気味に。ま、読み終えたら「こんなものかぁ」と少しの落胆。いっそのことソフト路線で流れ情感でピークに終えて欲しかった。かつての高樹作風から考えたら、どうしたの?というほどに生煮え展開。2024/09/22
和草(にこぐさ)
12
アジアを感じさせてくれる物語。熱にうなされているようなまどろみがある文章。不思議な世界。2014/05/19
miroku
11
幻想的であり、淫靡な部分もあるが・・・ともかく変! 変な作品、好きです♪2011/12/12
ジュースの素
10
アジアを旅して生まれた10篇のエッセイ。表題のトモスイは川端賞を受賞する。彼女のこれらのエッセイは何となく現実離れして夢の中の風景のように感じる。南国の花や葉など湿気はあっても今一つリアル感がない。トモスイとは一体なんなのか誰一人読んでも分からない。空想か夢の産物みたいだ。分かろうとしなくてもいいのだろうか。笑2018/06/01
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