新潮文庫<br> 犯意

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新潮文庫
犯意

  • ISBN:9784101425504

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内容説明

些細な出来心だった。偶然と勢いが重なって、罪は増殖していく、雪玉が転がるように──。最初はとてもいい人だった。気を許し、好きになった頃から、おもむろにヤツは本性を現しはじめた──。普通の人が犯罪に手を染めてしまう瞬間。哀しくて、やりきれなくて、そして甘美でエキサイティング。弁護士の解説を各編に付す新しい形式の犯罪小説集。12の傑作ノワールが心を震わせる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみきーにゃ

59
《購入》読友さんの感想が気になり手にした本。子どものお話は本当に辛い。北尾さんの解説も読み応えあり〜。2015/01/10

アイゼナハ@灯れ松明の火

41
ミステリではありません。乃南アサの筆で描き出される12の犯罪事案に、法律家目線での、それがどのような罪に該当し、どの程度の量刑が相応しいかの解説のセットです。裁判員制度時代を迎えての読み物とのことでナルホドって感じなんですが・・・事案がリアルだなぁ〜。本当にありそうな話が続くので少しく怖くなります。もひとつ重いのは、こういう事案に自分か白黒つけなければいけない日がくるかも知れないこと。当然、小説を読むようには犯行の背景や犯人の心情を推し量れる訳でもなく・・・解説が北尾トロさんてとこがまたリアルだなぁ〜。2011/02/14

aax74370

27
★★☆☆☆ んーーーいまいちでした。。。読み易い短編ばかりでしたが。。。僕には、合いませんでした。。。 2014/12/18

mazda

25
乃南さんの描いた短編小説に対して、その中で起きた犯罪行為を弁護士さんが解説してくれる形式の作品。裁判員裁判もあるし、犯罪の認定、量刑など意識するのは大切かもしれない。裁判もいいのですが、加害者よりも犯罪被害者を守る体系作りを急いでほしいものです。2013/09/05

Takao

22
短編が12話。一つひとつは短いものの、結構読みごたえがあります。さすが乃南氏!と思わせる意地の悪い描写がふんだんに出てきます。さらに、どれも犯罪ネタというだけのことはあって、読者としては1話毎にムカつくやらため息が出るやら・・・。どれも印象に残る話ですが、特に11話の“逃げたい”は、結末が気になり終盤ドキドキ・・・。話が終わった後、弁護士の解説が入るので、現実に戻ることができよかったぁ。実際ありそうな話が多く、他人ごとではないぞ、なんて思ったりして。こんな小説スタイルは初めて。たまにはいいかと思いました。2015/10/18

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