内容説明
江戸・天明年間、シケに遭って黒潮に乗ってしまった男たちは、不気味な沈黙をたもつ絶海の火山島に漂着した。水も湧かず、生活の手段とてない無人の島で、仲間の男たちは次次と倒れて行ったが、土佐の船乗り長平はただひとり生き残って、12年に及ぶ苦闘の末、ついに生還する。その生存の秘密と、壮絶な生きざまを巨細に描いて圧倒的感動を呼ぶ、長編ドキュメンタリー小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
321
確かに「サバイバル譚」ではありますが、それ以上に「決して諦めず、絶望に屈せず、自ら幸せを見出し、(決断の)時を静かに待つ」を実践した長平の生き様は人生のお手本でさえあるのではないかと思いました。生き残るべくして生き残った長平。そこにはやはり理由がありましたね。2017/12/09
青乃108号
286
1人孤島に漂着し何年間かのサバイバル生活の末 命尽き果てる男、或いは数名でやはり孤島に漂着し、食料とてなく次々餓死して行く仲間の死体を食い生き長らえるが最後に1人、自害する男・・その様な話かなと思いながら読み始めたが、あにはからんや。これは死の誘惑に敢然と立ち向かい 気の遠くなるような時間をかけ知恵と勇気と忍耐と仲間を思う団結の力を結集し無人島から奇跡の生還を果たした男達の感動の物語だった。俺にしては驚異のスピードで一気に読み終え、結末に安堵すると共に我が身の置かれた環境に対する感謝の気持ちを新たにした。2021/08/19
金吾
219
◎無人島に漂流しながらも不屈の精神力と工夫で帰還した人たちの話です。実話ベースであり、よく調べられているように感じられ大変面白いです。何度読んでも飽きない作品だと思います。2020/08/05
ちび\\\\٩( 'ω' )و ////
213
1785年・江戸期。御蔵米を運搬に出た輸送船はシケに遭い、黒潮に乗ってしまい漂流。12日間の苦闘の末、絶海の火山島に漂着。水も湧かず、生活の手段とてない無人の島で、仲間の男達は次々と倒れていき、土佐の船乗りの長平はただ一人生き残って、、、。これはスゴイ。この小説がノンフィクション、実話が基になっていることに激しく感動した。実在の人物で、高知県香南市香我美町には彼の銅像もあるそうです。銅像があるということは、そう。帰還します。その漂流、漂着から帰還までの壮絶な生き様は是非読んで欲しい!というくらいお勧め!2018/12/06
こーた
207
人間、食べないと動けなくなって、衰弱しやがて死に至る。そう思っていた。でも、逆なんだ。鳥はたくさんいるからと、同じものばかり食べていると、まずまっ先に食欲がなくなる。食べればまた動けるのだが、その食べることができなくなる。現代なら、薬や医療で恢復することもできる。だが、漂い流れついた岩だらけの無人島では、適度に動き、バランスよく食べなければ、生きのびることはできない。バランスよく、といっても鳥の干物以外には、貝と蟹があるくらいだけど。そんな島で十二年半を過ごし、故国に帰ってきた男の、奇跡のような物語。2018/05/31
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