内容説明
一〇〇円ショップに代表される、安価・大量生産・大量消費の時代が長く続いている。しかし、そんな時代でも「愛着のあるものは捨てずに修理して使いたい」という人は少なからずいる。本書には、その需要に応える技術者・職人の精神と技術が丹念な取材の下に描き出されている。
目次
第1章 京の職人技「着物の悉皆」「仏壇のお洗濯」「桶のたが直し」
第2章 「ピアノ」のリビルト
第3章 「スーツケース」と「鞄」の修理
第4章 「再生パソコン」の生産
第5章 「椅子」の張り直し
第6章 「自動車」のリビルト部品
第7章 「スクーター」のレストア
第8章 「絵画」の洗浄と修復
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ライクロフト
1
ピアノ、パソコン、鞄、椅子、車、仏壇、などなどの修理やリフレッシュについて。実に興味深い職人技の世界。「道具というのは、少なくとも1回くらいは修理に出さなければ、本当の価値が分からない」という言葉が印象に残っている。「修理しながら使い続けるうちに、やがて自分にとってなくてはならない逸品になってくる。これこそがもっとも贅沢で楽しい道具の使い方である」2015/08/22
gushwell
1
とても興味深く読む事が出来ました。着物、仏壇、椅子、ピアノ、スクーター、絵画などなど僕の知らない修理の世界、職人さんの世界がありました。 2012/02/26
rokoroko
0
修理業は職人 なくなった会社もある2017/08/16
Riko
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図書館で借りた2012/08/12
honey
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この本は様々な「物の修理」にスポットを当てて取材したドキュメントである。どのようなプロセスを経て再生されるのか、これに係わる職人の仕事ぶりを子細に見ていくことで浮き彫りにしていく。 仏壇、着物、椅子、自動車部品、ピアノなど様々なものの修理が書かれている。 物を大切にとは言うけれど、買った方が安い世の中、大切に使い続けるほうが贅沢なのだ。憧れはするけれど、そんな高級品持っていない( ;∀;)2012/07/09