内容説明
“雲上の楽園”と称される四場浦鉱山の奥底の地下牢で、二十年後の復讐を高らかに宣言する怪人・座吾朗。そして二十年目の昭和二十七年、予告通りの殺人事件が発生する。現場に遺された座吾朗からのメッセージと、謎の血文字。堅牢な地下牢から座吾朗はどのように脱出したのか?続発する殺人事件を解き明かすために、眉目秀麗で気障な荒城、近未来的な義手を持つ真野原、さらに弁護士の私・殿島が雲上都市に集う。独特なキャラクター造型と、驚愕の脱出トリックで贈る、新たな本格ミステリの息吹。第十七回鮎川哲也賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
81
不純な動機で手に入れた本だったが予想外に(ある意味違う意味で)面白かった。驚愕度は今世紀読んだ本の中で断トツかもしれない。いやホント。2016/03/15
Bugsy Malone
73
昭和7年、雲上都市と呼ばれた鉱山の地下牢に、二十年後の脱獄と復讐を宣言する男がいた。昭和27年、男は牢から消え去り坑道には他殺体が。当時の鉱山都市の一見裕福な光と影の中で起きる連続殺人。この設定がまず面白い。それに輪をかけているのが奇矯な二人の探偵達の絶妙な関係。また、ひとりの男の壮絶な復讐劇をギリギリの所で抑えた飄々とした語りも良い。これは嵌りました。「光城さんは格好いいですね。」いえいえ、真野原君も充分格好良かったです。2018/03/08
財布にジャック
62
表紙買いしましたが、イメージした内容とは全く違いました。キャラ萌えするだけの小説なのかと疑いましたが、しっかりとしたミステリーで、大当たりでした。トリックは意外を通り越して、そんなのありなの?と、腹立たしいくらいの驚きでしたけど、犯人の心情を思うと切ないです。表紙を飾るこの不思議な格好の探偵二人も、すごい濃いキャラクターでハチャメチャで楽しかったです。2012/04/10
みっぴー
50
※ごめんなさい。辛口レビューです。※第一七回鮎川哲也賞受賞作。『雲上都市の怪事件』を改題。明らかに、自分の趣味と正反対の作風。ハイテンションの探偵と、うだつのあがらないワトソン役。探偵が愉快なせいか、連続殺人が起きても全然怖くないし、緊張感がない。鉱山という特種な雰囲気も台無し。メインとなる人体消失のトリックも、申し訳ないが、はぁ?となった。他の方のレビューを拝見してみると、やはり好き嫌い分かれる作風かなと。2017/12/14
もち
30
「もちろん、犯人をぶっ殺しに行くのですよ」◆雲海を見下ろす山々に建てられた鉄筋アパートの群。昭和27年、ここ四場浦鉱山は栄華を極めていたが――。地下牢の怪人が、20年前の宣言通りに脱獄を果たし、連続殺人が始まった。■鮎川哲也賞受賞作。ヘンな探偵小説、とは作者の弁。義手の探偵・白スーツ探偵といった人物像は確かに風変わりで、脱出トリックに至ってはもはや規格外の真相。この無茶苦茶さを楽しんでほしい、タイトルだって、「大冒険」なのだから。2015/08/06
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