クリスティー文庫<br> 邪悪の家

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クリスティー文庫
邪悪の家

  • ISBN:9784151310065

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内容説明

名探偵ポアロは保養地のホテルで、若き美女ニックと出会った。近くに建つエンド・ハウスの所有者である彼女は、最近三回も命の危険にさらされたとポアロに語る。まさにその会話の最中、一発の銃弾が……ニックを守るべく屋敷に赴いたポアロだが、五里霧中のまま、ついにある夜惨劇は起きてしまった!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れみ

116
保養地のホテルで出会った女性・ニックが何者かに命を狙われていることを知り、調査に乗り出すポアロとヘイスティングズ。途中で、この犯人ってアレじゃない?って思ったけど動機のところまではちゃんとたどり着けなかったし、ポアロの誘導に引っ掛けられてしまったから、してやられた感があったな~。それにしても、欧米人の名前の別称って馴染みがないし分かりにくいな。この名前の別称がこれって、なぜそうなった?みたいなのもあるし。2018/10/15

中原れい

69
読みかけをやっと読み終わる。前読んだ分を憶えていられて続きが読めるのは、人物造形が確かで筋運びがしっかりしているから。怪しい人が正体を現しても、かえって謎が深まり…ぼんやりと「これが犯人だったら」と思っていたらそうでしたが、こんなに邪悪だとは。ヘイスティングスの見方の素直さが救いになるくらいです。今回も面白かった!2016/03/16

財布にジャック

65
あの自信過剰なポアロがついていながら、殺人が起きてしまうなんて、殺された人物があまりにも可哀想な気がします。今回はヘイスティングズが全編を通して、バッチリ登場しています。二人の掛け合いはやっぱり物語を盛り上げるのにはもってこいなので、この友人の存在感は大なのだと実感しました。題名の邪悪の家に相応しい邪悪で意外な犯人でしたが、私の灰色の脳細胞を働かせてもまったくかすりもせず、ポアロの謎解きにぽか~んとしたまま本を閉じました。2012/08/17

優希

60
面白かったです。素直に騙されてしまいました。起きてしまった惨劇、妙なトリック、まさかの犯人。クリスティの仕掛けた罠にまんまと引っ掛かった気分です。2022/10/19

kaizen@名古屋de朝活読書会

60
本書を読むまでは、殺人後に問題を解決する探偵はすごいと思っていました。 しかし、未然に殺人を防げない探偵ほど、なさけないものはないことが分りました。 偉そうにしていても、人命一人を防ぐ能力の方が、 殺人者を探す能力よりも、価値があることがわかりました。 ポアロに対する尊敬の念や、ポアロの偉そうな口ぶりの、弱点が分りました。偉そうにしていても、人命を守れない探偵。クリスティの描きたかったことが分ったような気がしました。2012/05/03

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