内容説明
競馬ファンならずとも心ふるえる感動小説!
二年前に騎手を引退して、調教助手となった石松俊太郎。ブリリアントカノンを骨折させてしまい引退も考えたが、カノンの世話をして、弟のブリリアントリボンと触れ合い、調教の仕事を続けることにした。
石松は、カノン以上に末脚の伸びる、そのブリリアントリボンの調教を任された。しかし、リボンに騎乗した親友の騎手・獅子沢からの指摘で、左目の弱視が原因で、距離感が掴みにくくなっていることがわかる。
仲間とともに、弱点をカバーする調教が始まった。リボンの素質のよさを妬んだ厩務員によるリボンのいじめなどもありながら、いよいよ目標の日本ダービーの出走となる。果たして、リボンは勝てるのか。
ハンディをもつ馬と挫折を味わった調教助手による、さわやかな感動を呼ぶ作品です!
スポーツ小説の名手による、ファンならずとも心ふるえる競馬小説が、いよいよ電子版で登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
42
じわじわと感動を味わうことができた一冊でした。競走馬の調教師と馬の温かい関係と成長の話なんですが、競馬の知識が無くても、全く問題なく読み進めることができました(巻末に用語解説もあり)。知らない世界なだけに競走馬を育て上げる大変さや良い意味でのライバル心から派生する足の引っ張り合いなど、非常に解りやすく書かれています。各レースの件はもう少し色をつけて書いてもらいたかった感もありますが、最後の日本ダービーでリボン(馬名)が1着ゴールのシーンでは目頭が熱くなりましたね。そして、俊太郎の恋の予感も気になります。2015/07/18
Chiyoka
11
調教助手の視点から、困難にあいながらも競走馬を育成していく物語。競馬好きな人にお薦め。秘かに好意を抱いていた女性がライバルと結婚してしまったり、学生時代にいじめられていた記憶が蘇るなど苦い青春の思いも伝わってくる2018/07/07
ラムネ
10
須藤靖貴の物語の主人公は皆、愚かだ。 同じくらい真摯でもある。 愚かだから、誤りを犯す。 時にやさぐれたり、道を外しもする。 真摯だから、それに気づいて懸命に立て直そうとする。 不器用だけれどまっすぐで、真摯の方が少し勝っている。 心を掴まれる、愛おしくなる。 器用に要領良くでなく、こんな風に愚直に生きられたらなあ。 頭で考えるんじゃなくて、身体ごとぶつかっていくのがいい。2017/11/23
ぴーすけ
4
競馬の裏側が描かれた作品。様々な困難を乗り越えて日本ダービーを目指す。競馬好きなら楽しんで読める一冊だと感じる。ただ競馬の知識があまりなかったり、興味がない人にはもしかしたらしんどいかも。それでも読めば読むほど馬への愛着が湧いてくる。俊太郎、獅子沢、結城を始めた人柄の良さが描かれていて、信頼関係も読み取れた。わくわくする展開で面白かった。2015/08/05
ゆらる
3
競馬の知識も身に付くので、競馬始めたばかりの人が読むと面白いと思う。2015/10/13
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