WAC BUNKO<br> 中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!

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WAC BUNKO
中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!

  • 著者名:三橋貴明
  • 価格 ¥1,026(本体¥933)
  • ワック(2011/08発売)
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  • ISBN:9784898316375

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内容説明

二〇〇九年における日本のGDPは、ほぼ五兆ドル。そして、中国・香港向けの輸出額は約一千四百十五億ドルで、対GDP比で二・七九%。
中国への輸出は日本のGDPの三%にも満たないのが現実である。
また、中国・香港からの輸入額は約一千二百三十六億ドルで、対GDP比二・四四%となっている。
したがって、日中貿易の総額は、二千六百五十一億ドルで、約百七十九億ドルが日本の貿易黒字となる。
ところで、輸出はGDPの加算項目だが、輸入は控除項目になる。
つまり、輸入金額分がGDPから差し引かれ、GDPに算入されるのは、貿易総額ではなく、「貿易黒字」になる。
よって、万が一、中国・香港との貿易が途絶した場合、日本経済の「フロー」であるGDPは、約〇・三五%減少するだけのことである。
はたして、この程度の規模で、「日中貿易が消滅すると、日本経済は壊滅的な打撃をうける!」などといえるのか、
また、こうした主張こそが、対中関係における政治判断の過ちを生む要因になる、というのが本書の主張である。

目次

プロローグ レア・アースの神話
第1章 中国との貿易がゼロになると、どれくらい困るのか?
第2章 国民を置き去りにした経済成長の欠陥
第3章 輸出に頼らざるを得ないゆえの限界
第4章 不動産バブルのジレンマ
第5章 中国は先進国になれない
長いエピローグ 体験者が語るチャイナリスク

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mazda

24
中国民事訴訟法231条という法律のせいで、外国人が不当に身柄を拘束される事案が続出している中国(これは国際人権A規約というものに違反しているそうな)。会社が損害を被っても、この法律のおかげで会社畳んで国に帰ることすらできないという、恐ろしい事実。さらに、諸々含んだ費用(人件費+電気代+関税+終身雇用費用+…)が、実は日本よりも中国の方が高いという事実。技術でも費用でも国内で作った方がメリットあるとわかってきている昨今、まだ中国に投資しますか??2013/04/19

Kentaro

22
過去共産党は人民の怒りを利用して政権を奪った訳なので、人民の力を恐れている。何しろ人民解放軍は中国軍ではなく、共産党を守る軍隊であるがゆえ、強権で権力を維持していくなかで、中国経済を発展させ続けることでのみ、共産党の正当性と権威を維持することができる。 中国は土地の使用権を認めることで土地バブルを起こし、土地なり金に沸いた都市部に外資からの投資を次々に呼び込み、グローバリゼーションにおける生産機能をにない、更に輸出を拡大しながら為替を操作し、外貨準備の形で為替安を維持し続けている。2019/10/12

isao_key

4
尖閣諸島のことで傍若無人かつ野蛮な態度を取り続ける中国。マスコミでまことしやかに語られる「日本は中国と経済協力関係なしには生き残れない」というウソを実際のデータ、数字を使って暴いてくれる。1章はこの本のタイトルでもある中国との貿易についての話。2,3章では中国のいびつな経済発展の姿を説明してくれる。5章では医療制度、年金、所得格差について。ジニ係数はすでに慢性的な暴動が起こる領域に達しており、2006年以降暴動数を公表しなくなっているという。この本を読むと今回のデモが政府主導であることをよく裏付けている。2012/09/28

よしぽん

3
経済関係の本やニュースは普段興味の範疇外で、スルーしてきたが、そうとばかりもいってられない昨今の内外の経済情勢。特にお隣の国の動向はいやでも騒々しく耳に入ってくる。我々がそれに対してどう考え、どう対処していけばよいか、豊富なデータで分かりやすく解き明かしてくれる。マスコミなどで垂れ流されるお人好しに解釈された曖昧な中国情報に、いつまでも受け身のままでいることの怖さを、あらためて認識した。2012/06/23

どりたま

3
中国の現状(2010年)を日本などと比較してわかりやすく説明しています。この本の結論は中国は歪んだ成長を継続したまま、先進国にはなれずに終幕を迎える可能性大ということ(最終章の最後に記載)。著者の本を読むとつくづくマスメディアの報道を真に受けてはいけないと感じる。2011/03/05

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