内容説明
妹の婚前パーティで、サラは惨めな思いを噛みしめた。余興の探し物ゲームで指示されたのは、あろうことか“結婚にふさわしい独身男性”サラはつい最近、七年つきあった恋人に捨てられ、不運が重なって仕事も解雇されたばかりだった。そんな彼女の事情を知ってか知らずか、見知らぬイタリア人男性が声をかけてきた。しかも彼は自分がその“探し物”だと言わんばかりに、大胆にもサラの唇を奪ってみせたのだ。あまりのショックで、サラは思わずその場から逃げだした。■情感豊かな筆致で女性読者の圧倒的支持を得ているインディア・グレイ。トスカーナを舞台に繰り広げられる、映画監督とごく普通のシングルマザーとのせつない恋物語をお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
15
ぽっちゃりかわいいシングルマザーのシェフ(ん?そういえば彼女の正式な職業はなんなんだろう)は、家族に使い走りにされている、なんか踏みつけられ役。友人にまで「負のオーラ出てる」と言われる始末。それが、イタリア人監督が登場してからあれよあれよという間に世界が開けていくんです。最後の映像で語られるラブレターがロマンティックでした。娘さんがかわいいです。2015/12/01
ちゃろ
0
⭐⭐⭐2013/08/10
Mari
0
★★2011/12/04
MOMO
0
もう一波乱欲しかった気もしないではないけれど、結構よかったわ・・・ただ、やっぱりサラちゃんの家族の無神経さと、ルパート君に対しては、何らかの報いが欲しかった気も・・・もっとも、サラちゃん自身が泥除けマットな役回りを、わざわざ引き受けていたきらいもあっただけに、そこらはちょっと難しいんだろうなぁ・・・それにしてもフェネラちゃんて、最初の予想に反して、まったく活躍場面がなかったわねぇ・・・2011/03/17
みろん
0
長年の恋人に裏切られたままシングルマザーとなった女性と、ヒロイン亡父の小説の映像化を考えている映画監督とのロマンス。ヒロインがシングルマザーだったことに重要な意味があったと思える結末。映画のようなエンディングが印象的。2011/01/24