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内容説明
本書の目的は、日本のみならず、世界に通用する「グローバル社会のコミュニケーション術」を身につけることです。著者は、フィンランド、エストニアなどの北欧諸国で外交官を務めた北川氏。日本的な「話せばわかる！」「言わなくてもわかってくれる」という価値観の全く通用しない世界で２０年近く生きてきました。「相手のことはわからない。だから話すしかない」 「自分の言うことをわかってほしい！」 「あの人のことはわからない！」とさじを投げない。 「知識・経験・価値観の異なる相手とコミュニケーションをとるためにどうすればいいのか」を考え続けた結果、著者の導き出した結論が「話せばわかるではなく、わからないから話す」です。現代は多様化の時代だと言われています。人々の知識や経験、価値観は多様化し、日本人同士でも「わかりあう」ことは難しくなってきています。「話さなくてもわかってくれる！」はもはや過去の遺物です。本書で紹介するグローバル・コミュニケーション術こそ、これからの時代の新基準になるでしょう。
目次
はじめに あなたの人生を変える「伝える力」が身につく本
第１章 あなたの話が伝わらないほんとうの理由
第２章 論理的な伝え方、９つのコツ
第３章 グローバル・コミュニケーションの基本的な考え方
第４章 論理的な考え方が身につく毎日の習慣
第５章 あなたのコミュニケーションを変える感情整理術
おわりに コミュニケーションに一番大切なこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす＠灯れ松明の火
22
仕事の資料本。生徒用にも、自分用にも。2011/03/14
アルカリオン
13
打合せ等で相手から「わかりました」と言われたが、実は自分の伝えたいことが相手に理解されていなかった…。その理由は簡単です。なぜなら、何がどう「わかる」のかは人によって違うからです。⇒【会社、業種、個人によって「わかる」の意味はバラバラ】(p127/191)▼▼山鳥重氏の「『わかる』とは感情である」という分析と整合的。私自身、「わかってないのに『わかりました』と言うな！」といういら立ちを覚えることが多いが、「わかる」の定義・度合いは概ね共通していると思い込んで（＝誤解して）いたということかな。2022/11/05
Kitamuu
3
他人のことはわからない。だから話すしかない。言いたいことではなく、伝わることを意識する。伝わらない原因の9割はあなたにある。重要なのは、その違いを明確にしたうえで、なぜあなたはそう思ったのか、なぜその発想を正しいと思うのかを話し合うこと。自分の常識は正しいと考えない。一度、居心地のいい場所から離れてみる。意見を求めるのではなく、質問を要求するという方法。感情と論理をごっちゃにしない。人が怒る理由はほとんど同じ。言う通りにならないが怒りのもと。 わかりあえないというスタートラインを忘れない。2021/04/06
よしか
2
図書館本(^^)2016/07/03
yk
2
いい事も書いてた。意見に意見を重ねない。意味ないもんね。常々思う、意見と事実は違うこと。おとなしい（言わない）と卑怯は紙一重。色々な形で説明があったが、相手がわかっている前提で話が進む日本式のコミュニケーションのおかしさ。などなど。メソッドとしていいなと思ったのはmtgなどで各自に質問を必須とするというルール。これは使えるなと。少しアレッと思ったふしもありました。言いたいことはわかるけど「絶対的な論理の基準など存在しない」という表現は使ってほしくなかったかな。2016/04/21
