幻冬舎文庫<br> 死刑基準

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幻冬舎文庫
死刑基準

  • 著者名:加茂隆康【著】
  • 価格 ¥756(本体¥688)
  • 幻冬舎(2012/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344415737

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内容説明

弁護士・大伴の妻が自宅で強姦され刃物によって殺害された。やがて逮捕されたのは、粗暴犯の前科をもつ男。強姦は認めたものの殺人は頑強に否認する。しかし検察は「死刑」を求刑。虚言か冤罪か。大伴の親友でありながら被告の弁護につくことになった新人弁護士・水戸が法廷で見た真実とは……。我々は何を根拠に命を裁けばいいのか?
人が人を裁くことの意味を問う、現役弁護士が放つ衝撃のリーガル・サスペンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mr.lupin

48
死刑について考えさせられる重たいテーマの内容かと思っていたが、少し趣旨が違っていたようで、リーガルサスペンスとして十分楽しむ事ができた。弁護士の大伴の妻が暴行されて刃物で殺害された。逮捕された男は暴行は認めたものの殺人は頑固に否認する。意外な展開で意外な真犯人が… しかし、この死刑とか少年法とかもそうだが、メッチャ難しい問題だなといつも思う。もし自分の身内が被害者になったら… いつもそれを考えてしまう。☆☆☆☆☆2020/10/05

papako

46
Reader storeで気になって本を買いました。すごくいいわけではないですが、それなりに面白かった。文章が硬く、特に会話が古臭く、2000年代の本なのに昭和な文章が読みにくく、もったいないなあと思います。弁護士の妻が強姦されて殺された。すぐ犯人が逮捕されたが、殺害は否認する。誰が殺したのか?本当に殺していないのか?死刑問題を絡めて、真相を追う被害弁護士の友人の活躍は面白かった。被害にあった妻にも秘密があり。。。最後を強姦犯が弁護士に謝罪するところは救われた。やるせない事件でした。2016/03/17

yu

37
Kindleにて読了。 妊娠中の妻を強姦された上に、顔を焼かれ、腹を裂かれて殺された弁護士。 被疑者として逮捕されたのは、以前弁護士が担当した事件に関係のある人物だった。当初は逆恨みによる犯行と思われたが、強姦は認めても頑なに殺人を否認する。妻を殺したのは誰なのか。 被害者にならなければわからない被害者感情。加害者を手厚く守る日本の法律。いろいろやるせない事実が出てくる。 「死刑」は必要なのか。個人的見解でいえば、死刑は必要だと思うし、無期懲役ではなく終身刑を設けるべきだと思う。久々の読み応え。2016/04/10

すたこ

33
★★★★感想は少なめだけど、私的には面白い作品だった。文体が硬く、途中までダラダラした感じだった。ここでそれ?…とか関係ない描写、思い出話や過去物語が出てきて、ちょっとイライラした。後半の法廷部分は、すごく面白かった。犯人をあぶり出す経過は読み応えあり!確固たる信念があるわけではない中での死刑反対派なのだけれど…その中で色々考えさせられる話だった。2016/04/29

Ayumi Katayama

9
ドキュメンタリーかと思って開いたのだけど、小説だってんだな。それでも前半には死刑制度の是非についても少し触れられていた。是とするようだったけど。後半は純然たる推理小説。意外な犯人で幕を閉じました。2017/11/12

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