内容説明
徳川入府以前の江戸、四通する川の随所に城郭ができる。水運、馬事、監視などの面からも、そこは賤民の活躍する場所となる。浅草の渡来民から、太田道灌、弾左衛門まで。もう一つの江戸の実態。
目次
1章 水の地図(始原の地図 水と地の境界)
2章 館の地図(地図と権力 江戸の後背地 ヒノクマ牧場 坂東圏構想の誕生 「江戸館」建設 江戸対鎌倉)
3章 川の地図(平川 石神井川 摂津国の長吏 荒川、入間川、隅田川 利根川、渡良瀬川 四条河原)
4章 城の地図(江戸氏衰退 太田江戸城 城と川 城の周辺 後北条の支城)
補考 さらに江戸の城と川―文庫版のあとがきにかえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
31
「江戸時代以前の江戸」という新しい視座を私に与えてくれた本。なじみの地名の由来なども多く出てきて、とても興味深く読んだ。2015/01/14
イトノコ
22
家康入府以前の江戸の地理について、経時的に解説。/読む人が読めば面白いのだろうけど、東京の地理にまったく馴染みがないので珍紛漢紛だった…もはや何故買ってしまったのかレベル。時折挟まれる地理関係ない部分は興味深かった。なお、後書きで元の単行本は古書で5000円の値がつくなど希少な内容だったようだけど、今ではKindleでも買えるらしい。2022/02/08
yooou
12
塩見さんが川を追っている!!これは読まねばと飛びつきましたが書かれたのはとうの昔でこれを「発見」して大騒ぎしている僕は何重にも周回遅れで、読んでみればその内容は広く深くて到底歯が立たないという訳で、こういう人がほんとうの意味で「尊敬」されるべき人なんだと思いますよ。ほんとすごいわ。2015/08/25
tsubomi
8
2017.02.27-03.04:『アジアの聖と賤』で解説を書いていた塩見鮮一郎氏の本。徳川家康以前の関東平野について、主に川と城に注目。地図上で川の流れが人工的に大きく変更させられたのがよくわかり、さらに東京にも中世にはこんなにも多くの城があったのだなあと初めて知る歴史の面白さにワクワク。カーブ、坂道、高低差、暗渠・・・という言葉の数々はまるで『ブラタモリ』の趣!地図をアイテム・メディアと認識し、江戸の身分制をインナー・グループとアウター・グループ(納税の義務さえない人々)に分類して語る新鮮な視点が◎。2017/03/04
fseigojp
6
著者の処女作 西の沖浦、東の塩見 番外で赤松啓介2025/05/14
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