内容説明
前著刊行から15年。「女の時代」と言われ、男女雇用機会均等法や男女共同参画社会基本法などが整備されて社会環境は大きく変化したが、女性の抱える悩みは変化したのだろうか? 著者は、性役割分業の意識は見えにくくなっただけで、そのことがかえって女性をとらえどころのない不安に駆り立てていると説く。本書では、自己表現トレーニングやケースワークを通じて、自分自身をエンパワーメントできるようにしていく。
目次
1 あなたの不安はどこから?(結婚したい、したくない? 「カワイイ女子」で、いつまでも…? ほか)
2 落とし穴と支配から抜け出す方法―エンパワーメントと自己表現トレーニング(自分を知り、自分を大切にする―エンパワーメントの考え方 女性と職場―セクハラ・パワハラをエンパワーメントで乗り越える ほか)
3 自分を変える・関係を変える―自己表現の実際とケースワーク(気づきの窓―コミュニケーションを確かなものにするために 長くて深い関係を変えるには―家族の中での自己表現 ほか)
4 不安から抜け出すための考え方―女性のための認知行動療法(偏った価値観から自分を解放する リフレイミングという方法―女性がエンパワーメントするために ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽんぽこ
3
これは燃える。すごく燃える。読んでいてちょっとハラハラしました。大丈夫かしら。この本の内容がすごくまっとう(といったら失礼かもですが)なだけ、いわゆる「ツイフェミ」さんたちに悪用されないか不安です。女性はが「優しい愛情の供給者」であることを世間から期待されている一方、自立した社会人としての役割も強いられている、とのこと。さらにそこに妻やら母やらの役割も加わり、世の女性たちの苦悩が痛いほど伝わってきました。私も女ですが、ここまで大変ではなかったので……。2023/07/29
なつみ
2
カウンセリングの本であり、フェミニズムの本だった。女性の生きづらさは本人の性格や環境のみならず、社会的な問題と切っても切り離せない。1ページ1ページに素晴らしいセンテンスがあり、自分を勇気づけられた。 図書館でたまたま借りたが、改めて購入し、読み返したい。また多くの生きづらさを感じている女性に読んでもらいたい。2018/02/21
ichigomonogatari
1
女性の個人的な悩みの背景には、社会における「女性」という立場が横たわっており、そのことが悩みをより複雑にしていることがよくわかった。後半ではそれに加えてどうしたら自分と相手がより良い関係になれるかが詳しく説明されている。自分の本心に気づき、それを上手に伝えること、しかし相手を変えようとか支配しないこと、とても難しいだろうが有効だと思った。自分は自分、相手は相手なのだ。2018/03/09
おやすみ
1
とてもよい本だった。自己カウンセリングのために買ったけどメインはジェンダーについて。毒親の理解にも役立った気がした。毒親になったのは良い母良い妻であらねばならなかった母、そしてそう娘を育てなければいけないという社会的圧を感じていたからかなと思えた2017/12/26
すジャーた
1
変わらないということは、死んでいるのと同じことだとも言える。ってところに釘付けに!状況も変わる。私も変わって当然いいんだよね2012/09/30
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