内容説明
江戸時代後期、遊女屋が立ち並ぶ吉原の奥に遊郭・月花楼があった。月花楼にいるのは、男遊女と言われる見目麗しい男たち。男が男に身をひさぐ場所――。 そんな月花楼に、幼くして売られてきた浮雲と夕凪は、まるで兄弟のようにいたわり合って育ってきた。だが、夕凪が初めて客をとる日が決まったときから、浮雲の思いは千々に乱れはじめる――。男遊女の一途な思いは、苦界に生きる宿命を乗り越えられるのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夏野
4
きれいなものだけ集めた、昭和の時代の少女小説のような味わいの文章でした。花魁同士の恋って百合百合しくて、でもしっかり芯がある。それはきっと、ふたりとも覚悟が決まっていて、お互いを想い合う心意気があるからでしょうね。桐嶋の一件が未解決風なのは、続編を見据えてのことでしょうか。お話には満足しましたが、私も、夕凪の一人称に違和感を感じました。そういうところに時代のにおいを感じるので。2011/02/04
さち
3
視点の切替がちょっと独特で戸惑ったけれど百合っぽくて耽美な感じがよかったなぁ。北畠さんのイラスト効果もあったかもしれないけど綺麗で純愛な2人が好き。共にこの世界を飛び出すのではなく共にこの世界で生きることを選んだ最後はこういう愛し方もあるんだぁと思えた。これが2人にとってのハッピーエンドなんだよね?でもまだまだこれからって終わり方で桐嶋の出方とか太一と揚羽の恋模様とか気になるところが多々ありかな。とういうか過去の花魁の悲恋も含めて読みたい。2011/09/28
ハル
3
なんとも不思議な読み応え。遊郭ものを読んでいても こういう結末はなかなか無いような。新鮮でした。 2011/01/23
ももいろきりん
2
あくが強そうなせっかくの脇役たちがあんまり絡んでこなくてもったいない。主人公のひとりが自分を「ぼく」というのに違和感が…。江戸時代後期にこういう育ちの男の子が使うかな。続編を想定しての終わり方かもしれないが、一冊でとりあえずきっちり終わるまとめ方をして欲しい。2010/12/27
キヌ
2
遊郭モノは好きで結構読んでいるのですが、こういう結末は初めてです。更に続きがあるのかが気になります。そして脇カプ!!スピンオフがある事を願います。揚羽と太一の物語が読みたいです~2010/12/10
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