内容説明
古事記を読んだことのない世代に、日本にはこんなに面白く優れた書物があったことを知ってもらいたい！―と、官能作家の睦月先生が一大決心。秘書の忍ちゃんを相手に、この日本最古のロマンを読み聞かせることに…。イザナギ、イザナミの二神が子造りをする色っぽい冒頭に始まり、日本初のストリップを披露したアメノウヅメの命のエピソードなどなど、知ってるようで知らない古事記を丸ごと新解釈。
目次
上つ巻（伊耶那岐の命と伊耶那美の命；天照大神と須佐之男の命；大国主の神 ほか）
中つ巻（神武天皇；美和の大物主；垂仁天皇 ほか）
下つ巻（仁徳天皇；十七代?二十代天皇；二十一代?三十三代天皇）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおい
9
古事記の上つ巻、中つ巻、下つ巻を1冊で解説。上つ巻は読みやすい本がたくさん出ているけど神武天皇の話から始まる中つ巻からは読んだことがなかった。美しい姫を娶ったり天皇の座を巡って殺し殺され…古事記の流れはわかりました。2019/08/17
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
5
さすが睦月影郎である。古事記の中の性的な隠喩は必ず拾い上げるし、神話や民俗学の知識も豊富。睦月先生と秘書の会話が説明文なのだが、これのお陰で随分わかりやすい。睦月先生のキャラも魅力的。勿論訳文も平易。私は右翼ではないが、睦月先生が本当に皇室崇拝しているのが感じ良い。こんな博識で女性を崇拝している作家がポルノを書いている日本は捨てたものじゃない。ただ、モテない私には一夫多妻支持発言は頂けない（笑）。2012/10/29
公路郎
2
わかりやすく、読みやすく。ダイジェスト的に古事記が描かれている点は評価して良いと思います。しかし、カバーのイラストと、作者の名前につられて買った人は、ちょっとがっくりくるんではなかろうか。 いや、私がそうなんですが… 2012/06/18
Kavi
1
この表紙がこっぱずかしいのだけど、至極まっとうな古事記解説本。漫画ではない。私の古事記読み漁り旅も、これで終了できる（あと２冊積読本あるけど）。古事記をほとんど知らないアシスタントに、解説する会話方式での記述で、わかりやすい。官能小説家だけあって、古事記の中に隠された性的な表現の解説が面白く、古事記や日本書紀などの日本神話を相当、研究されていることが分かる。古事記の１～３巻までのざっとした流れが分かって、やっと納得できた。2015/06/02
AnmitsuK （うろ覚えムーミン）
1
書店でタイトルだけ見て「およ？ 池上彰お父さんが古事記の解説とな？」と思ったが違った（たぶん出版社の狙い通り） / 現在に至るまで、実にたくさんのアニメ・漫画で元ネタとして使われる古典中の古典『古事記』を現代っ子向けに分かりやすく解説する本。 / ストーリーの辻褄があわない所や、今の視点で見るとヘンな箇所にもしっかりツッコミが入る辺りが、けっこう親切な設計（笑）。作者が作者なだけに、性的なメタファへの言及が多めなので、真面目な人は怒るかもしれない。2012/08/08
