見知らぬ人へ、おめでとう

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見知らぬ人へ、おめでとう

  • 著者名:木村紅美【著】
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • 講談社(2014/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062166492

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内容説明

「……あの、むかし、日比谷で、いっしょにコンサート観ませんでしたか?」かつて1度だけ会ったことがあるふたりの女性の、十数年ぶりの再会……。過去をふりかえりたいわけではない。なつかしみたいわけでもない。いまのままでいいとも思っていない。だけど、あの頃となにが変わったの? 小さな願いをかかえて生きる、ふたりの女性の姿を追った表題作ほか、「野いちごを煮る」「天使」の2篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しょこら★

21
現代にはびこる、不安たち。不安定な職、女性特有の病、見通せない未来、すれ違うひとへの漠然とした苛立ち…どれも他人事じゃなくて、自分の奥にも、ずっと蟠ってる。『野苺を煮る』の、早苗の気持ちにいちばん共感したかも。自分がいなくても回る会社、みんな、お金がない、きついって、旅行したり、外食したり、服買ったり…ほんと不思議。満たされないのわたしだけ…?悔しいし、羨ましい。妬まなしい。あーでも、そこから『天使』の、人を呪いたくなる気持ちが生まれるのかな。2013/02/13

林 一歩

20
もう若くはない女性を主人公とした短編集。とくに可もなく不可もなしと言った感想にもならない感想しか思い浮かばない。図書館でこの作家さんの本を見かけると何故だか借りてしまうのは、無意識の琴線に触れるものがあるのかもしれない。2014/06/06

野のこ

9
なんでもない話だけど、主人公たちの心情が素朴で共感。「子ども産みたいって望んだこと全然ないのに、筋腫って告げられた途端とっさに赤ちゃん産めますか、ってお医者さんに質問しちゃった。」に同じ女としてグサっときました。見知らぬ人って誰のことかな?「野いちご」メルヘンな題名だけど、退職する際に、社員にはお菓子、派遣には小物を渡す決まりとか、うん、バカげてる。「天使」同僚の夏休みを台無しになりますようにって願って9.11が起きるなんてナンセンス。2016/08/29

ようかい2

9
初読みの作家さん。アラサー女子のお話なんだけど、アラサーなんて軽く言えない人たちのような気がする。悩んでいるんだけど、ちょっと卑下してるかな。願望と言えば願望なのかもしれない。 2016.182016/01/30

しの

9
同世代の「独身」「結婚」「出産」が絡んだ小説を読むと、最近は深く考えさせられることが多いなー。2015/07/26

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