〈若者と親〉の社会学 未婚期の自立を考える

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〈若者と親〉の社会学 未婚期の自立を考える

  • 著者名:岩上真珠
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2014/06発売)
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  • ISBN:9784787233202

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内容説明

青年期から成人期への移行は、就職や結婚が転機だとこれまで考えられてきた。しかし、経済格差や社会構造の変化、若者の意識変容などを経て親子関係や自立の意味が大きく変わってきている。「仲がいい親子」、親からの経済的・精神的な支援の実態、育児をする娘と親の支援関係などの具体例から、結婚や就職が「自立=大人になること」につながらない現状を分析する。

目次

序章 未婚期の長期化と若者の自立 岩上真珠
 1 若者「論」の展開
 2 ライフコース論における「成人期への移行」あるいは「成人への移行期」
 3 「ポスト青年期」の登場の意味──研究の経緯
 4 親子関係における自立──本書のねらい

第1章 戦後日本の成人期への移行の変容 安藤由美
 1 成人期への移行へのライフコース・アプローチ
 2 成人期への移行過程の出生コーホート間変化
 3 離家の共時性にみる成人期への移行の階層差
 4 成人期への移行と社会変動──高度成長期移行モデルの成立とその条件
 5 高度成長期移行モデルからの脱却と移行の近代化
 6 若者の成人期への移行の未来に向けて

第2章 若者の親子関係とその経済的背景にみるジェンダー 中西泰子
 1 親子とお金の間に介在するジェンダー
 2 相互交流からみる親子関係
 3 団塊ジュニアの「脱(ポスト)青年期」
 4 家事参加を通した家族との関わり
 5 親との共時行動
 6 性別分業構造を反映する若者の親子関係

第3章 未婚者のサポート・ネットワークと自立 田中慶子
 1 20代若者にとっての親と友人・恋人
 2 情緒的サポートネットワークと精神的自立意識
 3 親子関係のなかでの自立、対人関係のなかでの自立

第4章 親との同居と自立意識──親子関係の‘良好さ’と葛藤 米村千代
 1 同居と自立に関する枠組み
 2 同居している若者の親子意識
 3 ‘良好さ’の条件
 4 若者にとっての同居と自立の関係

第5章 移行期における空間的距離と親子関係──近代的親子関係の再考 嶋崎尚子
 1 移行期における親との空間的距離の意味
 2 大卒後の地理的移動と親との空間的距離
 3 大卒直後の空間的距離と親子関係
 4 30歳時点での空間的距離と親子関係
 5 親子関係における自立の再考に向けて

第6章 育児期の女性への親からの支援──結婚は「自立」の指標となりうるか? 澤口恵一
 1 親への移行における支援への期待
 2 親からの支援とその非対称性
 3 移行における計画性
 4 移行の戦略性と移行の難易
 5 結婚は自立の指標でありえるか

第7章 地域のなかの親と子 佐藤友光子
 1 後期青年期の親子関係の地域性をめぐって──問題提起
 2 データの源泉および対象地域の特性
 3 祖母世代・母親世代の仕事と家族──歴史的・文化的文脈の検討
 4 地域における後期青年期の親子関係
 5 母親たちの語りにみる地域の親子関係

第8章 ハイ・モダニティ時代の若者の自立──リスク社会のなかで 岩上真珠
 1 大人になる道筋の変容
 2 10年間の変化(1991─2001年)
 3 親子関係における地域差・階層差・ジェンダー差
 4 若者の「自立」の相貌
 5 リスク社会で大人になること──まとめにかえて

各調査概要

あとがき 岩上真珠

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

昌也

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2010年刊行 巻末の各調査概要から・・・「少子・高齢化社会における成人親子関係のライフコース的研究ー20代ー50代調査:1991ー2001年」 ⑴「青年期の親子関係と経済調査」(1991-92年) ⑵「若者のライフスタイルと親子関係調査」(2001-03年) ⑶「少子・晩婚化時代の親子関係調査」(2003年) 全国家族調査(National family Research on Japan略称NFRJ) からだ・こころ・つながりの発達研究 2023/03/25

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