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内容説明
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連立1次方程式の解法の工夫から始まった行列は、ベクトルや行列式とともに線形代数へと発展しました。線形代数は、微分・積分と並んで、物理学や工学さらには経済学などできわめて重要な実用数学で、理系や経済学の学生の基礎科目になっています。本書は、この線形代数をできるだけ易しく解説するとともにその応用例として、量子力学との関わりを見てみます。(ブルーバックス・2010年11月刊)
目次
第1章 行列は方程式を解くためのツール
第2章 単位行列と逆行列
第3章 行列式の登場
第4章 行列の数値計算
第5章 空間とベクトルの不思議な関係
第6章 固有値問題ってなに?
第7章 複素数を含む行列
第8章 量子力学との関わり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
40
行列の基礎はわかるのですが、そこから先はかなり歯ごたえがあって時間がかかります。固有値以降はかなり難しく再度読み直さないとだめのようです。私はせいぜい高校生くらいの線形問題だと思ったのですが、高校生の数学で分かるなのでもう少しレベルが高いようですね。2015/03/14
fseigojp
14
最後の量子力学への行列の応用が面白かった2019/01/14
HoneyBear
14
MatlabやRなどをよく使うこともあり、日常的に行列やベクトルを用いて表現したり議論したりすることが習慣になっているが、相手が線形代数に慣れていない場合に説明に苦労することが多い。ただ大概のことは(本書が示す通り)高校数学で十分説明できる筈で、何か説明の助け・ヒントになるのでは思って購入した。説明手段としてわかりやすくなっているかどうかはわからないが、自分が普段使わない複素行列や量子力学のところは却って勉強になるところが多く、購入目的とは違ったところで満足した。やはり日本の高校数学はレベルが高いな。2014/12/20
エリナ松岡
12
線形代数など今までまるで縁がなかった僕にとってはうってつけの難易度でした。他の書籍と比較はできないのですが、分かりやすかったと思います。これでやっと入り口の門をくぐったかんじなのかな?2020/07/05
アドソ
11
期待したほどではなかった。確かに高校で線形代数をやらなかった世代が、大学数学への橋渡しとして読むにはいいかもしれないが、内容自体は普通の線形代数の入門書のダイジェスト版といった感じで、特段わかりやすさへの工夫はなかったように思う。特に最終章の量子力学に至っては何を言っているのかわからないという人が大半だろう。同著者による量子力学の本を読んでいる(これから読む)ことを前提とした構成はあまり感心しない。2023/08/07