内容説明
居酒屋「尾張屋」の主・宗因は、このところ頻繁に薄汚れた托鉢僧の姿を目にしていた。そんなとき、半年前にやむを得ず人を殺(あや)め、隠岐島に流罪となっていたお蕗がもどってきた。角倉会所に引き取られたお蕗だが、休みの日には姿をくらまし、安宿に泊まる托鉢僧と会っているのだ。托鉢僧は、山奥の村に橋を架けるための金が必要だというが……。
感想・レビュー
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oskrt
1
シリーズ三作目。短編だけど基本は表題の話に向かって収束していて、前二作とは少し違う印象。その分逆に普通の小説になってしまった感もあり私としては少し微妙だった■いつの間にか父親の話になってますね。まあそれもありとは思いますが「女船歌」のシリーズとしてはどうなんだろう?女性の物語ってことではなく、女舟歌にかけて江戸の人々の人情・悲哀を描くって構想だったのかな■まあまあ面白く読んだし今後どうなるか気がかりではあるけど、次作を読むかどうかは微妙、って感じの作品でした2020/02/04
marumichan
0
お江戸人情噺。でも、やっぱり、お武家という肩書きは印籠のようなものだなあ。短編連作なので読みやすいです!2012/09/11
TM
0
宝塚図書館2023/09/02