内容説明
ミリアムは、カリスマ企業家ジェイと熱烈な恋におち、わずか三カ月で結婚した。美しいイタリアの別荘でのハネムーン、テムズ川を見渡せる宮殿のようなペントハウス。“僕はきみを永遠に愛し続けるよ”幸せだった。それなのに……。夫はオフィスで秘書と浮気していたのだ。ミリアムは家を飛び出した。十カ月後、頑として離婚を主張するミリアムに夫はある条件を提示した。「家に戻って夫婦として過ごすこと。当然、ベッドも共にするんだ」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
21
時々読み返したくなる本。人生に傷つけられてきた人の心は頑なで、不信感に満ちている。だからこそ本当にその人を愛するのなら、ゆっくりと信頼を勝ち取らないといけない。一度は怒りに駆られて失敗してしまったけれど、懸命に妻の心をひらこうとする男子が素敵です。2017/03/02
ばん
6
クリスマスシーズンなので再読。父親のトラウマだったり、自分への自信のなさからヒロインを守る為にできた壁をぶち破ってくれる誰かが必要だっただけのこと。それがヒーローだった。ヒーローよく頑張った!2016/12/14
ばん
5
ヒロインの心情がよく書かれていて、それに合わせてこっちもイライラしたりして何だか面白かった。ヒーローはヒロインを取り戻すために色々頑張ってたけど、さすがに10ヶ月放置は長すぎ。10ヶ月経ってもヒロインの気持ち全く落ち着いてなかったし(笑)ライバル女はこの先もまた変わらず同じことするんだろうなぁと思った(´ー`)2016/07/26
akiyuki_1717
3
最近読んだハーレクインの中ではダントツに良かったです。ヒロインは頑固な性格ですが、自分に自信がもてずに結婚して、夫の美しい秘書に引け目を感じていたなら、あの場面を見たなら、浮気と信じても仕方がないと思います。ヒーローがプライドから妻との別居を認めたのもまた、致し方ないかと…ただ、10ヶ月放置はちょっと長すぎたと思います。一年後のクリスマスに標準を合わせたかったんだろうけど、ヒーローのメロメロぶりからしてそこまで長く我慢できたのが不思議だった。終盤はもう少し丁寧に書かれているともっと良かったかな。 2016/01/17
たまきら
2
幼いころにひどく傷つけられると、人も動物もかたくなになってしまいます。他人にはウザッ!としか感じられないでしょうけど、そんな人を愛してしまったら、尽くして尽くして信頼してもらわないといけない。父親の裏切りに傷ついている妻をずっと愛し、尽くし、信頼してもらおうとするハンサムでお金持ちな夫…キャー!ちょっと、これ、女子の理想じゃない!?と、ハーレクイン設定にうっとり。「どんなにつらくても愛しているなら相手を信頼しないといけない」という基本理念をきちんと描写している、なかなか読みがいのあるお話です。2014/06/23