勝利を決めた 名将たちの伝説的戦術

著者名：松村劭

PHP研究所（2011/12発売）

• ISBN：9784569674322
• NDC分類：391.3

内容説明

世界に冠たる巨大帝国を築き、あるいはそれに立ち向かい勝利した名将たちは戦場でいかなる選択を迫られ、どんな決断をしたのか？　本書は、アレキサンダー大王の東方遠征「ヒダスペス河畔の戦い」、ナポレオンの最後の戦い「ワーテルローの会戦」など、名将たちの運命を分けた“伝説的戦術”をクイズ形式で再現していく。歴史の英雄たちに挑戦する実戦シミュレーション28題。

目次

第１章　古代戦史の英傑たち（サラミスの海戦―紀元前四八〇年　ペルシャｖｓ．ギリシャ；ヒダスペス河畔の戦い―紀元前三二六年　マケドニアｖｓ．ポロス　ほか）
第２章　「共和政ローマ」の東方拡大（キュノスケファライの戦い―紀元前一九七年　ローマｖｓ．マケドニア；マグネシアの戦い―紀元前一九〇年　ローマｖｓ．シリア　ほか）
第３章　「暗黒時代（中世）」の戦争（サマルカンドの会戦―一二二〇年　モンゴルｖｓ．ホラズム；黄河の戦い―一二二六年　モンゴルｖｓ．西夏　ほか）
第４章　「近代戦」への序曲（ニューポートの戦い―一六〇〇年　オランダｖｓ．スペイン；第一次ブライテンフェルトの戦い―一六三一年　スウェーデンｖｓ．神聖ローマ帝国　ほか）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Humbaba]

仮にすべての情報が手元に集まっているとすれば，間違った判断を下す将はいないだろう．しかし，完全な情報など望むべくもなく，4分の3は霧の中である．そのような状況下において，何が必要かを判断し，決断を下し，そして成功したからこそ名将と呼ばれる存在になり得る．

2013/04/02

[フェイ]

著者は元幹部自衛官であり、現役時代は幕僚や教官も務めている専門家。本書の内容は古代から南北戦争まで、数々の戦いの勝因を分析し、クイズ形式で出す。 なぜその戦術をとったのか。を分析する本は多数あるが、複数の戦術があって、それぞれにどういうメリット・デメリットがあるかを分析、その上で正解を出すのは一般書では数少ない。このため、ケースごとの禁じ手がわかりやすい。戦例も28と豊富である。

2015/06/20

[山中鹿之助]

まあなかなか面白い

2014/01/13

[おぎん]

この手の本は色々読んだが設問形式は初めて読んだ。相手のよさをつぶして自分の強みを発揮できれば勝ちというのは昔も今も変わらない真理だ。

2011/05/13

[トウリン]

クイズ形式で史実の戦争（戦術）について解説。正解率は半分くらいかな……当たっていた時は思考過程もだいたい同じような感じだったので、「ああ、人間が考えることって、皆大差はないんだなぁ」とか思ったり。読み進めるうちに『ポイント』が何となく解かってきたけど、『将』は基本的には皆戦術を学ぶんだよね。でも、やっぱり、勝ち負けが出てくる。そこが不思議。きっと、知識や兵力以外の何かがあるんだろうなぁ。 時々図がなくて、文字だけでは状況を想像しにくい章もあったかな。

2014/02/11