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内容説明
大学淘汰が加速する2010年代、活路はどこにあるのか? 日米の大学経営実態を知り尽くした著者が、大学危機の裏側と再生の道を語り尽くす。「偏差値40以上お断り」と言い切れる大学が強い、など大胆な提言。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
44
(副題)-合併、身売り、倒産の内幕-(諸星裕) 1946、神奈川生まれ。桜美林大学大学院教授(大学アドミニストレーション研究科)。学術博士。キャンパス改革の方向性、よく聞かれるんです。蔵書(図書館、多すぎる)出来すぎる子はお断りできる大学。2011/04/26
KK
8
大学職員のこれから担うべき姿のくだりが刺激的。 安穏とした仕事の取り組みから脱し、大学のミッションを体現する職責を担わなければならない。 とくに、大学は企業と異なり「お金をもらう事は、みんながプロフェッショナルなんだ」という意識は希薄かもしれない。 それでも、それだけ未開拓な世界が目の前に広がっている事は、日本の大学が変わるよりが無限にあることであり、一生かけて続けたい仕事でもあることを感ぜずにはいられない。2012/09/02
てくてく
6
日本の大学の問題点をアメリカの大学と比較して明らかにしている。確かに、大学経営も少子化、大学が多すぎるという問題に対応していかなければならないが、指摘されている事項を実現するのは少し難しいという印象を抱いた。2016/02/27
shigoro
6
今まで大学が儲かるからと言って乱立させすぎだったんだよな。どんぶり勘定の経営はもう通じず、今後は他の大学とは違うミッションを明確にして、差別化を計らなければならない。その一つとして大学のプロダクトを「卒業生」ではなく「授業」にするのは、なるほどと思った。他では学べない「授業」で、広告打ち、価格をハッキリさせれば、一生涯学びたいと思っている科目等履修生も増えるし、少子化にも対応できるようになる。 2012/02/25
壱萬弐仟縁
5
母校がなくなる・・・こんなさびしいことがあるだろうか。そうした大学は、OBやOGがサポートしてこなかったのだろう。母校愛があるか、どうか。学閥のある大学ならないだろうが、今後、そういうリスクを抱える卒業生も出てくるのだ。そして、経営破たんの危機である。日本の大学を十把一絡げでとらえるのではなく、個性を、といってセンター試験を利用せず、地味な入試問題にして、小論文や書く力、プレゼン能力を評価する大学を増やすのが一考だが、その手間を惜しむ大学が多いのも事実ではないか?2012/05/31