内容説明
「このままずっと独りぼっちでいて、寂しくないの?」「寂しくない不幸せより寂しい幸福が好きなんだ」ハワイ生まれのキュートな女の子・アユが、日曜にだけ会う特別な人“落ちぶれ文士”の言葉だ。欲望の海の中で溺れそうなアユ。誰かのために生きるということが、自分のために生きることと重なればいい。……辿りついた本物の愛の核心とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Satomi
13
舞台はハワイ。可愛らしい女の子アユの恋物語。ドロドロした相関なのに、かる~い、ゆる~い。これは恋に恋する若者向けだわ(笑)『誰かのために生きるということが、自分のために生きることと重なればいい。』この言葉だけ妙に引っ掛かった。2014/07/10
ゆっ
11
毎日楽しく過ごしていれば過ごしているほど、このお話の主人公を痛く感じる。彼女の感覚についていけない私は、おばちゃんだから仕方ないのかと(笑)それにしてもどんでん返し多過ぎ。2016/05/11
Yukari
10
久々に小手鞠さんの小説を読んだ。 主人公アユは愛のない両親を見て育ち、結婚に一切興味無い。なんなら離婚は素晴らしい事と思うぐらいホントの恋を知らない。アユの気持ちに共感できる部分もあったけど、やっぱり共感できない部分が多かった。だけど、本能のままに生きてる彼女を決して嫌いにはなれないし、同時に失うものが多すぎて苦しくもなったけど、いい人に出会って幸せになって欲しいなって愛せる女の子。 物語が終わったその先の主人公の事を考えちゃうそんな素敵なお話でした。2025/01/05
ゆうき
10
今のあたしが読むと若いなぁってひたすら思った。それから最後が残酷すぎる。あたしだったら絶対立ち直れない。2016/11/05
pandakopanda
9
ハワイ在住の女の子、アユのお話。ちょっと軽いなぁって思いながら読んでいたら、最後はまさかの展開。こんなことがあったら、しばらく立ち直れない。けど希望のある終わり方でよかったかな。まっすぐで前向きなアユに幸せが訪れますように。「誰かのために生きるということが、自分のために生きることと重なればいい」って素敵だなって思う。2013/11/22