内容説明
幸せは、血眼になって探したって見つかるはずありませんよ。幸せになろうと頑張りすぎて、逆に不幸になっていませんか? 年がら年中、笑顔でゆったり人生を楽しむための知恵を、一日一話でやさしく紹介。わたしは、日本人の民族性は、季節の移ろいと無関係ではないと思います。ものすごい暑さのあとにやってくる秋を喜び、厳しい寒さのあとにくる春を楽しむ。それが、「いいかげん」だと思います。ゆったりとじっくりと「ほどほど」を楽しむ。そういう民族性が日本人の血の中に流れているのではないでしょうか。そして、その「いいかげん」は、仏教の「中道(ちゅうどう)」につながるものです。中道というのは、決して中途半端ではありません。極端を避けて、ほどよいところ、いいかげんをゆったりと楽しんで生きる。それが仏教の教える中道の精神です。もう一度、「いいかげん」精神にもとづくゆったりとした生き方を取り戻しましょう。(「はじめに」より)
目次
富士山
初夢
雑煮
松
数の子
隣人
小異
主人公
重き荷
三つのタイプの生き方〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のほほん@灯れ松明の火
26
自分の誕生日に 幸とか福 の漢字があって、なんだか嬉しかったです!! 淡々とサラーっと読めました。2010/12/21
かっぱ
1
四住期。学生期、家住期、林住期、遊行期。いつまでも現役にしがみつく生き方は、人間としての成長を妨げる。だからキレる老人が多いのかもしれない。2014/08/26
イカ男
1
ほぼ一年をかけて一ページずつ読んでいきました。多数の付箋紙がつきました。10月9日のページに「人生の各段階には、それぞれ固有の喜びがある。しかし、わたしたち日本人は、いまはまだこどもなんだから、がまんしなさいと教える。高校生は遊んではいけないので、大学に入るまでは歯をくいしばって勉強しなさいと言う。新入社員のあいだは、文句を言わずにひたすら会社のために働けと命じられる。あげくは、人生を楽しむのは定年退職後にしろということになる。馬鹿げた考え方だ。」2011/12/26