内容説明
突如として起こった大地震。新宿で震災に直面した平凡なサラリーマン・西谷久太郎は、家族に会いたいが一心で大混乱に陥った首都を横断する。生きていれば必ず道は見つかる。次から次へと襲いかかる災厄を乗り越え、ついに自宅にたどり着いた西谷が手にしたものは――。実用情報も満載したシミュレーション小説。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
83
2010/9/22 Amazonより届く。 2016/7/16〜7/19 関東大震災のシミュレーション小説。週刊誌連載をまとめた一風変わった作品ではあるが、実際にことが起こるとパニックになってしまって、なかなか冷静にはなれないんだろうなぁ。うちもきちんと備えておかないと。2016/07/19
KAZOO
49
よく2011年前にこのような小説を書かれていたのだと感心しました。シミュレーション小説で、かなり実用ネタが入っていると感じました。参考になると思いました。この小説を読んでいた人は3.11には少し役に立ったのではないかと思われます。小説仕立てですが、これだけのノウハウを知っておいたほうがいいという啓蒙小説なのでしょう。2014/09/23
シン
33
単に小説というより万一地震が起きた時の心得帳みたいな作品。地震というシリアスなテーマを扱いながらもコミカルなシーンもあったりで、「人類資金」にも共通する福井作品の特徴なのでしょうか?薄い本なのであっという間に読み終わりました。東日本大震災よりも前に書いていたとは驚きです。2014/05/02
金吾
28
読みやすい文体で地震発生時の対処を書いています。今読んでも参考になると思います。まずは非常用グッズを準備します。2020/03/18
Mark
28
なかなか深い所がある。精神の復興ということに焦点をあてた本はこれまであまりなかったように思います。さらっとした感覚と読みやすい文章ではあるけど、考えさせられる内容だった。2017/07/08




