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内容説明
恋の苦悩、自然との一体感、未知の世界への憧憬、酒に溶けゆく魂・・自らの「あくがれ(=憧れ)」を求めて突き進んだ歌人・若山牧水の魅力を、堺雅人が恩師の歌人・伊藤一彦と3夜連続で語り合った師弟対談書!
目次
第1夜 子どもには分かるまい「なまくらの恋」(堺雅人、恩師・伊藤一彦と久しぶりに飲む 先生を「ひとりじめ」したかった 哲学に答えは無いんだよ ほか)
第2夜 牧水に学ぶ「まろびの美学」(自意識を消し去る天才 祖父は坪谷に流れ着いた医師 父の奔放さ、母の生命力 ほか)
第3夜 牧水→伊藤一彦→堺雅人へのDNA(やりたい役はありません 物語は新たにねつ造される 身体を通して理解した「家定」役 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
94
俳優、堺雅人と高校時代の恩師が牧水について語る。 もちろんお酒飲みながら。”われとわが悩める魂の黒髪を撫づるがごとく酒を飲むなり” ほーんとに酒好きなんだから、牧水さんたら2021/02/19
にし
47
短歌や詩は「コトバの結晶」だと堺さんは書かれてる。そうなんだよ。歌を読むのはパワーが必要。圧縮した言葉を溶かしながら味わうから時に疲れちゃうんだ。そんな中、若山牧水をアテにお酒を呑みながら飄々と進む対談で歌人の魅力が引き出されていきます。しかし若山牧水が当時はケータイ小説のようなものだったとは!「手を切れ、双脚を切れ」なんて歌、たしかにそうかもしれないな。2013/12/02
こばまり
35
対談を通して牧水の作品と人物が愛情いっぱいに解説されており、とても楽しんで読めました。筆者のお二人の関係性が羨ましいかぎりです。何が驚いたと言って、日頃私が感じている詩歌に対する苦手意識をまえがきで堺さんがさらりと明文化されていたことです。余談ですが改めて眺めると牧水がとても現代風な顔をしていることに気付きます。啄木等が見るからに歴史上の人物面をしているのに対して、あだ名が「たどん」であった牧水は例えば湘南乃風に在籍していてもしっくり馴染みそうな様子です。2014/08/20
もりくに
26
大歌人 若山牧水は宮崎の人。この本は、同じく宮崎出身の俳優 堺雅人さんが高校の恩師で歌人の伊藤一彦さんと、三日にわたって飲みながら語り合った「牧水」論。大ブレイクした第三歌集「別離」が、第一歌集と第二歌集を再構成したものだとは知らなかった。集中の「旅人」15首に、牧水の神髄「あくがれ」(在所を離れる意)の歌 <けふもまた こころの鉦をうち鳴らし うち鳴らしつつ あくがれて行く> そのあとの「根本海岸 76首」のことば書きが、シビレる。曰く「女ありき、われと共に安房の渚に渡りぬ。」年上の人妻との恋歌。2018/04/30
クラムボン
24
堺雅人が郷里で対談をするのだが…。テーマが若山牧水、相手は高校の恩師で歌人の伊藤一彦。三者とも宮崎出身で早稲田で学んでいるのだ。伊藤さんは牧水の著作も多く、牧水研究の第一人者であるらしい。一方境雅人も牧水が大好きなようだし、文芸全般に造詣が深い。そして師弟の間柄がその後も続き、今では酒を酌み交わす旧友でもある。とても羨ましい間柄である。その二人が三夜に渡り牧水を語り合う。…であるから面白くない訳がない。時折、宮崎日向人気質が垣間見れて楽しい対談でした。2021/02/07
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