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内容説明
理性的だと信じる事柄に実は狂気が混じっていはしないか――
パラノイア患者本人に一度も対面することなく、その著作を読み解き、そして下したフロイト唯一の症例論。
待望の新訳。
目次
シュレーバー症例論(病歴
解釈の試み
パラノイアのメカニズムについて)
資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
有沢翔治@文芸同人誌配布中
3
この『シュレーバー症例論』については解説において一種の「文学研究」としていますが、僕は臨床例と評価します。もちろんフロイトは精神科医であるから、治療が目的です。そういう意味ではシュレーバー症例論で患者は治療されたかと聞かれれば疑問です。 しかし、フロイトはこの『回想録』を読み解いて、パラノイア患者の治療したかったんだと僕は思ってます。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51219554.html2011/04/04
くじらい
2
めちゃくちゃ面白い。訳も新しくて読みやすい。ディック『ヴァリス』が好きな人に。2024/01/08
またの名
2
基本治療はしないけど文章でなら分析してやろうという態度の下に書かれたパラノイア論。ラカンの重要な参照先&ドゥルーズとガタリにとっての猛烈な批判対象。シュレーバーのフレックシヒへの転移に同性愛と防衛反応の葛藤があると論じる。「私が彼を愛す」→「私が彼を憎む」→「彼が私を憎む」という歪曲や、圧縮するヒステリーと分割するパラノイアなどの有名な議論は本書から。久しぶりにフロイトを読んで、その思想の屋台骨であるリビドー理論が、他の精神分析家のそれよりも厳密に物理学的な力動論から組み立てられていることを再確認した。2013/06/06
t_m_r
1
丁寧な注釈が付されており非常に親切。また巻末に収録の、訳者によるゲーテ作品の主人公とシュレーバーを比較した論文が非常に読み応え有ってお薦め。2011/05/20
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